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都市計画の入門書! 都市計画やまちづくりに関わる人に。――【感想】『入門 都市計画』

【この本を読んでわかること】

・都市が発生するそもそもの原理(分かりやすく説明されています)。

・人口減少時代に抑えておくべき、都市の重大な課題であるスプロールについて。

・都市計画の基本的な制度。

・都市の再構築方法に関する示唆。

コンパクトシティなどの新しい都市概念の概説。

・変化の激しい時代において、常に都市計画の在り方を見直しながら進めていくことの重要性。

・現実空間を設計する都市計画が、ネット空間をも設計に盛り込む重要性。

・都市を計画する際に市民を含め誰もが知っておいてほしい事。

 などです。

 以下は目次です。

 

【文体や文章 まさに入門、分かりやすさNo.1!】

 都市計画を知らなくてもさくさくと読める平易な文章で書かれていて非常に読みやすいです!

 「です、ます」調であり、学術的な言い回しなどもなく、まさしく入門編にふさわしい良い本でした。

 読み物としても優秀であり、というか都市計画の専門的な範囲はあまり入っていないと思うので、都市計画やまちづくりに興味を持ち始めた人が最初に読んで、都市計画やまちづくりに親しみを持てるように設計されているのではないでしょうか。

 

【内容 都市計画の大枠を一挙につかめます】

 非常に良い本に出会いました、都市計画を初心者でもめっちゃ分かりやすくさわりの部分を理解させ、都市計画やまちづくりの面白さの一端に触れさせてくれる本です!

 様々なトピックスがこの本の中でも紹介されているので、今回はその中でもいくつかのトピックを紹介しようかなと思います。

1.スプロール現象とそのデメリット

2.民間による都市開発戦略

3.スマートシティとスプロール現象の意外な関係

[1.スプロール現象とそのデメリット]

 皆さんはスプロール現象という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

 下の画像のような建物の配置の状態などが例えばスプロール現象が起きている状態です。

f:id:highishiki:20170426234958j:plain

 このようなあまり計画性を伴わない形で住宅などの建造物が建設されていってしまった例をスプロールと呼びます。

 まるで虫に食われたかのように穴が開いているため、日本語では蚕食という言葉を用います。

 都市計画がうまく機能せず、このようなスプロール型で都市が広がってしまった場合のリスクがこの本では指摘されていて、非常に参考になります。

 例えば住宅がばらばらに存在していることから、水道や電気、鉄道やバスなどのインフラを計画的に通すことができず、結果的に無駄の多いインフラ網を構築してしまいます。

 さらにその上、後でインフラの効率が悪いと気付いてもすでに住宅が存在していることにより、地価が上昇しているため、土地の確保のし直しにお金がかかり、再構築を行いづらいデメリットがあります。

 これらの問題を有しているため、一般的にスプロールという都市の形態はあまり望ましくないことがこの本では分かりやすく書かれています。

 

[2.民間による都市開発戦略]

 都市開発やまちづくりには民間も参入してきます。

 この本では民間側から仕掛けられたまちづくりの例と行政側が仕掛けたまちづくりの例が対比されており、民間サイドの方が利潤追求型のまちづくりをしっかりと行うことが示されています。

 これはもとから民間企業が利潤を追求しているので当然と言えば当然なのですが、行政も自分自身の財政を安定化させるために、利潤が発生するようにしっかりとビジネス的な目線を持って都市開発を行い、それによる税収アップを狙わなければならないなと考えさせられました。

 この本で民間による都市開発戦略として出てくるのは鉄道会社であり、鉄道会社が鉄道沿線の街を利潤が上がるようにデザインして構築してきた様がざっくりとですが書かれており、民間の手法を勉強する上で役に立つなと感じました。

 しかし、にしても鉄道沿線で都市を発展させてそこに人を呼び込み、最終的に鉄道の利用客にして利益をあげるって結構素晴らしい経営戦略だと思うんですよね……。

  行政側の人はかつての鉄道会社で勤務しており、まちづくりに関わってきた人たちも招きながら今後の方針を練るのもいいかもしれません(ただ、今後は人口減少社会なので、駅を作ってまちづくりをして、では駄目なことは間違いないですが笑 民間の戦略的な慧眼を借りるのもいいなという話です)

 ちなみに、人口減少社会でのまちづくりや都市計画(こちらの本はさらに都市計画よりかな?)を考える際にはこの本もおすすめです。

 

[3.スマートシティとスプロールの意外な関係]

 最近は都市計画において様々なコンセプトが口にされています。

 コンパクトシティやサイバーシティ、スマートシティなどです。

 その中でこの本で述べられている面白い話があります。

 スマートシティ、特に各民家で太陽光発電で発電をし、そこで発電した電気を各民家で融通しあい、電力をうまく使おうというまちづくりのなされた場所では、スプロールの方が電力の融通という面ではよいという結論が出たのです。

  というのも、マンションなどのようなものが高度に集合し、インフラを非常に整えやすい形で整備された都市は主に2点で電力融通に関して弱点がありました。

 一つ目は同じマンションに居住している人同士が割と生活リズムが近く(これは本当なのかと思いましたが、原著論文を当たらないと詳細は分かりませんね笑 しかし、どういう原理で同じマンションの人の行動リズムがにかよるのか全く不明だ……年収?)、電力が同時間帯に消費されるために、お互いに融通することが行いづらい点。

 二つ目は、そもそもマンションなどは屋上等に太陽光発電パネルを設置するほかありませんが、その発電量がそもそも低い点。

 一方でスプロール型の都市はマンション型の建物に住む人と、その周りの通常の住宅に住む人とで生活リズムが異なっており、時間帯別の電力融通が行いやすいという結果が出たのです。

 これに対して、この本では鮮やかに実際の都市計画に役立つような提言を出してくれているので、それを知るためにもぜひ読んでみると面白いと思います!

 

【見解 これからの都市計画やまちづくりに少しでも役に立てば】

 個人的にこの本を読んで感じた都市計画やまちづくりに関する見解を少し。

 この章ではこんなことを書きます。

1.都市計画とリモートワーク

2.都市計画とシミュレーションゲーム

3.都市計画やまちづくりで本当に大事なこと

[1.都市計画とリモートワーク]

 最近は働き方改革が騒がれるようになり、新聞記事でもどこでも働き方改革の文字が躍っています。

 その働き方改革の大まかな概要についてはこのあたりを参照してください。

安倍政権最大のチャレンジ"働き方改革"ってそもそも何?①

(あしたのチームの記事を引用)

 そして、その働き方改革の項目に、

5.テレワーク、副業・兼業といった柔軟な働き方

  という項目があります。

 働き方改革自体が割と「時間的な面で会社の外に出しただけ」という動き方改革程度の存在になりそうなところは置いておいても、⑤の項目はしっかりとテレワークの普及を目指していることが伝わります。

 そして、これまでの都市計画やまちづくりはほぼオフィスへの移動、という概念を無意識のうちに計画していました。

 車で合ったり電車で合ったりそれは様々ですが。

 その点において、テレワークという選択肢がこれから強く打ち出されてくる環境では、テレワークを行う環境の創出なども都市計画においては大事になってくるかもしれません。

 個人的に何かしら一つの提言をするのならば、例えば他業種で多様な人々が集うことができるテレワークのスポットを、スーパーなどのような普段の生活に結びつけた場所に併設して設置するのは悪くないかなと感じたりします。

 他業種が集うという点で大事なのは、例えば以下の記事を参照してほしいです。21世紀のイノベーションの創出法の一つが「界隈性」を駆使することである、みたいなことが書いてあります。

dentsu-ho.com 他業種が集うコミュニティをいくつも作るというのは界隈性を高めるという点で大事だと思われます。

 スーパーなどという提案については、単純に仕事帰りなどで買い物を奥さんから夫に頼むことができるからです笑

 買い物が楽しいと思う人も多いかもしれないので無駄かもしれないですが、買い物に行くのが億劫なときには便利かなと笑

 家事の分担にもつながりますし。

 とても雑にアイディアを出してしまいましたね……。

 とにかく、テレワークによるメリットを増幅し、デメリットを減少させるような都市計画を組み立てて、まちづくりを行っていく必要性があると感じました。

 すでにテレワークをうまく導入している企業の話は参考になるかもしれません。

 リクルートの奇策に関する記事は、名前が超格好いいことで有名な『日経BizGate』の記事です。

bizgate.nikkei.co.jp

www.lassic.co.jp 最近読んだテレワーク関連で面白かった記事は↓です笑

keiei.freee.co.jp ただ、調べてみると今は見ていませんがリモートワークのデメリットを述べてくれている企業もあるので、企業ごとの体質や文化、どういう人を採用してきたかによって導入すべきかどうかは分かれそうですねー。

 

[2.都市計画とシミュレーションゲーム]

 個人的には今とてもこれは熱いです笑(といっても、別に技術的な大革新が間近に迫っているとかそういう熱さではなく、単純に面白いという意味で笑 これから先の時代に大革新は来そうですが笑)!

www.gamespark.jp

 都市計画にシミュレーションゲームを使って、いろいろやってみようみたいなプロジェクトっぽいんですが……。

 『シムシティ』とか『創世記1602年』とか『Cities: Skylines』とか、そういう都市を作っぽいゲームをやったことがある人はわくわくするんじゃないですかね笑!

 僕はめっちゃ面白い取り組みだと思いました笑

 これは現実世界の都市計画をゲーム内でやってみた例。

simcity2013.blog.fc2.com

 しかし、驚いたのは『シムシティ(2013)』って道路の交通量とかも出せるんですね。

 まあ、僕がやったことのない『cities: skylines』とかもそうなのかもしれないですが……。

 この都市計画のゲーム上の交通量の情報と、Uberのmovementとかを組み合わせて、シミュレーションゲーム上のトラフィックは現実世界とどうずれているのかを計算すれば、シミュレーションゲーム内でのトラフィックの算出方法にさらに磨きがかかり、ものすごい精度の交通量シミュレータができるかもしれないとわくわくしています笑

jp.techcrunch.com

[3.都市計画やまちづくりで本当に大切なこと]

 そのすべてはこの素晴らしい記事に集約されています。

 ぜひご一読ください。

dutoit6.com

 以上、読んでいただきありがとうございました!

 今回紹介した本は『入門 都市計画』でした。

 今回の記事は自分が思ってたよりも、ちょっといいクオリティに仕上がったので嬉しいです!

 嬉しいですが皆さんがシェアしてくれるともっと嬉しくて天に昇っちゃいます! 役に立ったり、お知り合いに都市計画やまちづくりに取り組み始めようという人がいればシェアお願いします!

お金の定義とは? 誰も教えない禁断のお金の本質の部分に迫る!

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 皆さんおはようございます、こんにちは! こんばんは?

 今回はお金の本質的価値……についてではなく、お金の本質的定義とはなんなの? と考えてみた結果を書こうと思います。

 これめちゃくちゃわかりづらい言い方ですよね……、自分でも正直意味わかんねえと思います笑

 今回書きたいのは、要するに1円って、どう定義されてるの? みたいな意味です笑

 ちょっと複雑なのでそこから話を始めます笑

 では目次です。

 

【1.これから書きたいこと】

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  今回書きたいことを、自分が思いつく限りでできるだけわかりやすく書こうと思います。

 100円のお菓子があったとします。

 このお菓子は100円の消しゴムとかがあるとすれば、それと同じ価値を持つとみなされています。

 お金の本質的な価値の議論はこういう所から始まります。

 本質的価値については後述しますが、それよりも自分が常々疑問だったのは、この1円ってどう定義されているんだろう? ということでした。

 1円ってなんだ?

 なので、お金の本質的定義という話が出てきたら、要は1円というのはどういう定義のされ方をしているんだ? という事を問題にしていると思ってもらえれば大丈夫です。

 

【2.お金の本質的価値とは】

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 こちらは色々な記事で結構議論されているので、その記事に譲ろうと思います。

torebook.jp

tensei.nanaki.biz

 本当はもう一つ、お金の歴史にさかのぼって色々書いてある面白い記事があったんですが見失ったので今回はなしでお願いします><

 お金の本質的価値は様々な記事で語られていて、それは「信用」であると言われます。

 自分たちが1万円札を持っていて、その1万円が1万円の価値があると思っているから、それは1万円として使うことができる、という状況です。

 普段とくに意識さえしていないですが、言われてみれば自分たちは政府によって発行されているお金なので、1万円の価値があると思いながら使っています。

 というか、生まれながら1万円札というお金に触れてきた自分としては、1万円は1万円としての価値がある、という前提に立って物事を考えているタイプかもしれません。

 この感覚はひょっとすると、通貨の価値が大きく変動してしまった時代とかに生きている人には理解できないのかもしれませんねー。

 まあしかし、今回はその通貨の価値に関する各々の想いは無視しておきましょう笑

 今回大事なテーマは、お金の本質的な定義の話です。

 それについてちょっと考えてみました。

 

【3.お金の本質的定義とは?】

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 まず結論を言おうかなと思います。

 正社員にとっての初任給の20万円をもらったシーンを想定しながら、20万円を定義します。

「正社員にとっての20万円とは、人が一月の仕事で、自分自身の体に不調をきたさない範囲で全力で頑張ることによって得られる金額」と定義すべきなのではないかなと思いました。

 定義すべき、と書いたのはお金の本質的定義について調べた限りだと見つけられなかったので、おそらく定義はまだされていないんではないかと思ったからです。

 現実世界を見てみても、不当に労働させられて「不調をきたさない範囲で」に反している給与もあるでしょうし(これについてはもはや定義以前の労働環境の問題だと思いますが……)、アルバイトと正社員とではまたお金の本質的定義が異なっているんではないかなと思います。

 なので、文章に起こして初めて分かったんですが、お金の定義は全然単純ではなかったです笑

 それこそが誰も議論にあげない理由なのかもしれないですが。

 なので、自分はお金の定義を考察する際に考えるべき項目を述べてみます。

 ここでは単純にお金の受け手のことを労働者と表記します。

①給与を支給する段階での労働者の能力(能力という言葉はまだまだ深堀の余地あり。具体的には、営業部門の人であれば「電話アポイントメントで電話のボタンを押してかけるまでのスピード(!?)」なんてレベルから「営業時に対話する相手とちょっとした小話をして打ち解けて、相手から話を引き出しやすい環境を整えるための話題量」なんてのもあるかもしれません)

②給与計算期間での労働者が自分にできる労働の何%を行ったか

③休養を支給する段階での労働者の就労体系(アルバイトと正社員では給与体系は違いますよね? ただ、これはあまり正しくないのではないかとも思ったりしますが……)

 とりあえず思いついたのはこんなところですが、自分が全然気づいていない点もあるかもしれないので、ぜひ皆さんも考えてみてください。

 

【4.この議論役に立つんすか笑?】

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 自分も書いてる最中やべえただの暇つぶしなんじゃないかと超絶不安になりました笑

 しかし、冷静に考えればこれは役に立ちます!!

 上のお金の本質的定義を考える際に考慮すべき項目で考えてみると、1番目の能力を意識する、というのは社員の給与を決定する際に非常に重要になります!

 最近企業では昇給の支給の際にロードマップを用意して、これができるようになったら昇格、みたいなことを行っているところもあります。

https://www.lcgjapan.com/pdf/resume20110330.pdf

 このような例では、まさしくお金の本質的定義を人間の能力の面から理解し、それに対して給与を支払おうというムーブメントに他なりません!!(断じて後付けなんかじゃないんだからね!!)

 さらに、2番目の例。

 これは本人の自己分析によるところがとても、とても大きいです。

 だからこそ、自分自身の評価を厳しすぎず、甘すぎず、素直に評価できる人材が集まっている環境でしか実現できないですが、「給与額を自分で評価する」という可能性を示唆しています。

 1番目の例も、結局会社側から網羅的に表を作っておいて、社員自身がそれを見てどの部分を達成できていて、どの部分が未達成で、それを忠実に給与額に反映させて自分で判断できる風土が築ければ、おそらく給与は自己評価のほうがより正しい額が配分されると思います。

www.spiber.jp 実際、政府からも支援をもらっているかの有名なスパイバーは自己評価で給与を決めていますしねー。

 これが先駆的な例になって広がっていくかは謎ですが、興味深く見守っていくべきだと思います。

 なので、この議論は給与額の決定においてだいぶ重要な議論だということです!! 決して無駄じゃないよ!! 後付けでもないよ!!

 多少無理やりな終わり方ですがこれにてこの記事はおしまいです、読んでいただきありがとうございました!

インフレを幼稚園児や小学生でさえ分かるように説明します!

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 みなさんおはようございます、こんにちは? こんばんは!

 ニュースとかでもインフレという言葉はよく耳にしますよねー。

 文字面だけ見るとインフルっぽくてタミフルを経済に処方できれば治るんじゃないかと思えるかもしれませんが、そんなことはありません!!

 インフレは経済の病気の時もあるし、そうではない時もあるんです!

 今回はインフレとかデフレを経済学を全く知らない人(つまり自分)に分かるように説明します!

 これは経済学を理解できている人には全然役に立たない記事なので気にしないでもらって大丈夫です(笑)

 ただ、もし読んで不備があればぜひ指摘していただけると幸いです!

 では目次です。

 

【1.インフレとは】

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 インフレーション(英語: inflation)とは、経済学においてモノやサービスの全体の価格レベル、すなわち物価が、ある期間において持続的に上昇する経済現象である。 

  Wikipedia先生によるとインフレはこんな感じの事です。

 たぶんこの説明は結構分かりやすいと思うんですが、どうでしょうか?

 物価の上昇が継続的に起きる、それがインフレです。

 

【2.インフレはどうして起こるのか?】

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 一般的にインフレが起こるのは「物の供給より需要の方が大きいとき」です。

 意味不明ですよね!

 僕もこれだけ説明されてもまじ意味不明だよと思ってこの記事を書いています!

 例えば、100円のリンゴが1個あります。

 これを欲しい人がいっぱいいるとします。

 つまり、1個のリンゴに対して(供給)に対して、それを欲しがる人が大量にいる(需要)という状況です。

 普通の人はこの時、「なるほど、こんなに欲しがる人がいるなら110円にあげても、そのお金を払える人はいるのではないか?」と考えるので、110円にします。

 そして実際、とても貧乏で100円なら買えた人は脱落してしまいます。

 ですが、110円でも買える人がいた場合(恐らくこれぐらいの価格の変化ならいると思うんですが)買います。

 結果として取引は成立し、リンゴは110円になります。

 これがインフレです。

 では、インフレを流れとして把握してみましょう。

 供給より需要が多いからインフレになるなんてのは、インフレの仕組みを深く理解している人が自明だから言っているか、あるいはただ文章として中身を理解せずに覚えているかなので、少し好きではないのです。

1.供給より需要が多い。

2.それを供給する側が把握し、「ならばもっと高くても買える人がいるだろう」と判断して値段をあげる。

3.そして需要のある側で実際に上がった値段で買える人がいて、取引が成立する。

4.その値段が一般的になる。

 これがインフレです。

 そして、ここで考えてほしいのですが、2を見てください。

 「ならばもっと高くても買える人がいるだろう」と判断して値段をあげていますよね?

 ここが、もしいい人だったらどうでしょうか?

 もう凄い聖人のようないい人で、「僕は生活費さえ稼げればそれでいいのさ、消費者のみんな、むしろ買ってくれてありがとう愛しているよ」という人がいたらどうでしょう?

 たぶん値上げしませんよね?

 そう、需要の方が高くても、供給側がめっちゃ優しいイケメンだった場合、インフレは起こらないのです!

 これに気付いた時は衝撃を受けましたね!

 いい人ありがとう僕もそうなりたい!! とピュアな気持ちで感謝しました笑

 ちなみにじゃあ現在の経済学はまちがっているのかというと、そうではありません。

 今の経済学は単純に「普通の人(実際多くの人は、生活の事情などを考えて上げざるを得ないでしょうし)」を想定して理論を構築しているので、何も間違ってはいないです。

 ただ、忘れないでほしいのは、もしこの世界にいい人しかいない場合、今の経済学は不完全だし、もっと特異な理論が構築される可能性がある、もっと違う経済の形がありうるという事を意識しておいてほしいです。

 どうでしょうか、こう書かれると、いい人だけで作られる、いい人の、いい人によるいい人のための経済を作ってみたいとか思いませんか?

 僕はその方法を模索中なので、何かアイディアがある人はぜひ一緒に考えましょう!

 コメントでの反応やツイッターでのメッセージなど、いつでも僕は待っています!

 

【3.具体的にどういうときに起こるのか?】

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 基本的にインフレが起きるのは先ほど述べたように「供給よりも需要が多くなることで、供給者が多少高くしてもいいだろうという心理が働き、実際に消費者の側も少し高くなっても買う人がいるとき」です。

 ただ、供給よりも需要が多くなるという状況には2つパターンがあるので、ここに書いておこうと思います。

 しかし、この2つのパターンがあるとはいっても、その状況が生じるための要因は実にさまざまにあげられるので、それはまた皆さんがインフレを深く理解するために考えてみるといいのではないでしょうか?

 大雑把に分けると、

1.供給する物が少なくなってしまった時

2.消費者の手元にお金がたくさんある時

 みたいな形に大別できるかなと思います。

 1.に関しては例えばリンゴを作るとき、そのりんごを作るために農薬を使っていたとすると、その農薬が値上がりすれば、必然的に例年と同じ品質で作れる量が減ってしまいます。

 これにより、結果的に供給<需要となり、供給者や消費者の思惑が組み合わさってインフレになります。

 2.は、手元にたくさんお金があれば消費者の気持ちが緩んでいれば(現代ではそんなことなさそうですもんね……)、財布の口も緩み需要が増えるというもの。

 そして供給<需要となり、供給者や消費者の思惑が組み合わさってインフレが生じます。

 後者は、例えば経済が成長して新しい仕事が生まれ、それに応じて政府がお金を刷ってくれているんですが、そのお金が消費者に渡って手元にたくさんのお金がある、というパターンで、経済成長時のインフレでよくみられるパターンですねー。

 

 さて、インフレについて今回は説明してみました。

 デフレはこれの逆の動きなので、ぜひ皆さんどのような生産者や消費者の心理が働いてデフレになっているのかを考えてみてください。

 経済というのは皆さんが思っているほど機械的な物ではなく、むしろ人があってこその温かいシステムだということを感じ取ってもらいつつ、インフレを理解してもらえれば幸いです!

 もし経済を勉強中のお知り合いがいればシェアお願いします!

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以上

日本も直面するかも!? 財政破綻を懇切丁寧に説明します!

 

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 皆さんおはようございます、こんにちは? こんばんは!

 今回は財政破綻について、分かりやすく説明しようと思います……!

 ただ、専門家ではないので所々「え?」と専門の人が思ってしまう記述があるかもしれませんが、もしあればぜひコメントでご指摘ください……!

 専門家じゃないのかよ! と思ったそこのあなた!

 実は物事を説明する際には専門家ではない方が、できる限り庶民的な用語を駆使して説明しようとするので、案外わかりやすい事は往々にしてあります!

 鋭い非難ですがぜひ読んでみてください!

 では目次です。

 

【1.財政破綻するとどうなるか?】

f:id:highishiki:20170422200315j:plain

 こうなります。

 さすがにこれは行きすぎかもしれませんが、例えば以下のサイト見ていただきたいです。

 ちょっと前に話題になった、夕張市財政破綻の話です。

matome.naver.jp

style.nikkei.com

 夕張市に立ち並ぶのは廃墟のような建物ばかりです。

 財政破綻後は、今まで空気のようで意識されることの少なかった行政サービスが、急に存在感を放ち始めます。

 水道料金がいきなり高くなったり、ゴミの収集にお金が取られたり。

 今まで意識もせずに行っていたことにお金がとられるようになったりして、非常に大変な生活になります。

 これと類似した現象が日本全体に起こると考えると、ぞっとしませんか?

 

【2.財政破綻の意味】

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 そもそもこれもわかりづらいのではないかな、と個人的には思います。

 自分が調べている中でのもやもやとして、財政破綻って、状態なの? それともイベントなの? というのがありました。

 財政破綻したギリシャ、という使い方は、過去に財政破綻というイベントを経験した国、という雰囲気も醸し出しています。

 一方で、現在進行形で財政破綻という状態に苦しんでいる国であるようにも見える……。

 こんな風に、財政破綻という言葉には「状態」と「イベント」の二面性がある。

 こう考えておいたほうが、文中で出てきた財政破綻を理解しやすくなるのではないかな、と思いました。

 また、財政破綻についての定義もここで定めておこうと思います。

 調べていて、人によってその程度とか、状態とかの解釈の仕方が違うのだろうな、と感じました。

 なので、この記事では財政破綻

「公共サービスが停止し、今まで当たり前のようにつかえていた機能が使えなくなる状態(上の夕張市が良い例)」

 と定義して、この状態に陥るまでの動きを解説しようと思います。

 

【3.どうしたら財政破綻するのか?】

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 さて、先ほどの現象を目の当たりにして、どういう事が起こればこの状態に陥るのか? というのが疑問になります。

 正直、色々調べた後ですが、今も正しい理解をできているかは分からないです。

 ただ、ここが調べた中ではもっとも分かりやすく解説されていたので、紹介しておきます。

www.hatan-taisaku.info 

 ただ、読むと引っかかるところがいっぱいありました。

 なので、各項目を経済の知識ゼロの人でさえ理解できるレベルまで落とし込み、説明してみます。

 

【4.国債のデフォルトによる財政破綻

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 まず、国債ってなんやねんという話が必要になります。

 国債は、政府が借金をしていることを証明する証明書のことを言います。

 また、この言葉にもなんとなく二面性があって、政府の借金自体を国債、と呼んでいるシーンもあります。

 ここでは分かりやすいように、政府の借金に関しては、「政府借金」とでも書いておきます笑

 「国債を返す」みたいな用法で使われている時は、政府の借金自体を国債と呼んでいます。

 そして、後半で出てくるんですが、ギリシャと日本の財政破綻の性質の違いについて理解する際、この借金に対してお金を払ってくれている人が誰なのか、というのが重要な影響を与えてきます。

 以下に図を示します(※マークは一言ではあまりにも説明しづらいので後述します笑)。

 

f:id:highishiki:20170423200716j:plain

 

 ギリシャのパターンも右に示しましたが、日本は左のパターンです。

 日本は国債を発行して、金融機関からお金を借ります。

 この借りたお金の実態が結構大事な所なので、※と称されたところを説明しますね!

 今まで国民は仕事をして、その労働を積み上げてきてくれています。

 日本で銀行のような機関がができたその瞬間から、積み上げてくれた仕事。

 そしてその仕事の対価として給与をもらいますが、だいたい銀行に預けますよね?

 そうしたことで、色々な人から集めて1億円集まったとします。

 ただ、普通はどれだけ同時タイミングでお金を引き落としても、1億円全部引き出される状況はそうそうありません。

 歴史上そのような事態に陥ったことはありますが、それがどういうときだったかはぜひ自分で調べてみてください!

 なので、ある程度の金額分だけ銀行に預けておき、お金を引き出したいなあ、と思った人にだけ現金を渡しておけば、残りのお金を別の事に回してもよかろう、というシステムを銀行は採用しています。

 そして、例えばお金を100万円企業に渡して、その企業が利益をあげて、お金を110万円にしてそれを預金する。

 そうすれば結果的に、預金口座には110万円が存在する、という状況が起こります。

 この一連の「預金されていてもそうそう引き出されない部分のお金を貸し、借り手が利益をあげて再びお金を銀行に預けることで、結果的に預金残高が増える」という凄いテクニックを信用創造と呼びます。

 こうして銀行誕生の瞬間から、信用創造というテクニックにより、預金残高が積み上げられてきました。

 多くの人の労働によって積み上げられてきた、日本が作り出した価値ですね。

 この部分を政府に貸しています。

 これが※の正体です。

 なので、日本が国債という証明書を発行して借りているのは、多くの人の労働によって生み出されたお金です。

 よく国の借金は家計に例えて説明されます。

 それは要するに、おじいちゃんやおばあちゃん、そして父母、自分たちが稼いできてためてきた貯金。

 それを使っている、というのが国の借金のイメージです、みたいなことを伝えたいんですね。

 なので、日本の財政破綻が起こるとすれば、この積み上げてきたお金をすべて使い果たした瞬間に起きる、という事です。

 これの計算はまた皆さんがやってみてください、僕自身怖くてまだやってないですけども笑

 それで、国債のデフォルトの話にやっとたどり着きました。

 デフォルト、というのは債務不履行と訳されますが、借金が返せない、という状態です。

 だから国債のデフォルトというのは、お金を借りて頑張りましたが、その借金は返せません! となっている時です。

 具体的には、

国債は借金なので、利子がついています。国はその利子を毎年払ってくれていますが、それが払えない。

国債は借金なので、一定期間後にちゃんと全額揃えて返すことになっています。それが返せない。

 という状況になってしまった時点で、財政破綻への道を一気に下り始めることになります……!

 この返せないという状況は、要するに今まで積み上げてきたお金、全部使い果たしちゃったよ!

 という事なので、当然ながらもう国債が発行できなくなります。

 なので、国債を発行して行い続けていた公共サービスは止めます。

 さらには財政破綻した国になり、全都市が夕張市のようになってしまう、ということです。

 上述した今の日本の公共サービスの状態は以下のような感じです。

 税金だけでは賄いきれないので、国債を発行しながら行っています。

f:id:highishiki:20170424000416g:plain

http://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/002.htm

 右の公債費の部分が国債を発行して賄っている部分です。

 将来世代の負担という恐ろしい言葉が書いてありますが、これは見方の問題です。

 さっき言ったように国債は今まで積み上げてきたお金を銀行から引出し、政府が使えるようにするためのシステムです。

 なので、過去世代の積み上げたものを消化していっているのが正しいです。

 ただ、将来世代がまたお金を蓄積しておかないと、近年のように赤字を連発する財政状況になった時に、すぐ体力が尽きる国になってしまいます。

 そういう国の体力をつけたいならば、将来世代が負担せねばならない、というイメージです。

 

 思ったよりもあまりにヘビーな内容だったので2回に分けます笑

 いやー、超分かりやすいなこれ、と思ってくれた方は2回目もよろしくお願いします笑

highishiki.hatenablog.com

 逆に「いやまだ分かりにくいんだけど?」となった人はぜひコメントで、その分かりにくさを教えてくれると幸いです!

 あと、これを見て恐ろしくなっちゃった方はぜひシェアをお願いします><

 マジで日本の財政状況を大変だと思っているので、心配しすぎる必要はないかもしれませんが、できる限り多くの人に早いうちから知ってもらいたいです!

 そして、自分自身でできる対策や、問題解決のために動き始めてほしいのでどうかお願いします><!

王者たるふりかけを決めよう。おすすめランキング、第一位は?

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 ふりかけ。それは日本人の心の友。

 ふりかけ。それは日本人の魂の味わい。

 ふりかけ。それは米と永遠の愛を誓ったもの。

 この世にふりかけは数あれど、その王者たる素質を持った者は常に一つ。

 ならば、決めざるを得まい、ふりかけの王を。

 ふりかけの中のふりかけ、King of HURIKAKEと呼ばれるべき存在を。

 だが、いきなり発表してしまうのも興ざめというもの。

 どれ、いかにして彼が王たり得るのかを説明してみようじゃないか。

 目次に括目せよ。

 

【1.ふりかけとは】

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 ふりかけの王である彼は当然ながら万人に愛され、祝福され、おすすめされていく定めを背負っている。

 しかし、そうはいってもふりかけを知らない人物にふりかけをおすすめすることはできない。

 このページを見ている者でふりかけという存在を知らない人はいるだろうか?

 いないな、よしこの項目は以上だ。

 

 

 ただ、野暮なことで付け加えておくならば、りかけ」というのは見た通り、見た目が可愛い日本語界のアイドルである。

 ふりかけは「ふりったー」や「わんだふる」などに匹敵するものすごい可愛さを誇っている。

 しかも、「ふりかけ」は普通にひらがなであるのに対して、「フリッター」や「ワンダフル」は基本系ではカタカナに用いられるため、文字で読むだけで可愛さをかみしめることは難しい。

 そう、後者はお米のように噛めば噛むほど深い味わい、甘味が出てくる単語なのだ。

 ならば後者の方が優れているのだろうか。

 断じて違う。

 最初に述べた通り、ふりかけはお米とたぐいまれなコンビネーションを発揮することでその真価を見せつけてくる。

 そう、ふりかけはお米と不可分ではあるが、お米ではない。

 フリッターやワンダフルはお米のような、しかし所詮お米の偽物にしか過ぎず、ふりかけとは似て非なる存在なのだ。

 お米と組み合わせて無限の宇宙を創出できるふりかけ。

 こちらの方が文字の可愛さという点で優れていることは1+1=2と定義されているぐらい自明の事なのだ。

 

【2.王者たるふりかけに要求されるもの】

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 ふりかけの素晴らしさを定義づけるものは一体なんであるのか。

 それはただ一点で説明できる。

 安い割にうまいか?

 そう、私たちのような庶民が重視するのは安い割にうまいか、それだけだ。

 それを満たしてしまったふりかけは口コミにも、最終的にはマスコミにさえもおすすめされる定めにある。

 王者たるふりかけは常に庶民の決して高貴とは言えない舌の判定を潜り抜けなければならないのだ。

 真に臣民に愛された者こそが王者になることができる。

 まさしく自然界の定めがそこにはあった。

 

【3.私にとってのうまさ】

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 人によって味覚は異なっている。

 誰しもがおすすめされた料理を喰ってなんでこんなものがおすすめされているのか全く分からない、という経験があるに違いない。

 そう、そのような事態を避けるためにまずは私がおすすめしている要因を書かねばならない。

 ふりかけの王者の特徴は以下の通りだ。

・塩味。

 彼を表現するのにまず最初に思い当るのはこの言葉に他ならない。

 多くの口コミュニケーションを見ても、その程よい口当たりの良いしょっぱさを称賛する声は絶えない。

 一方で、恐らく王者たるふりかけを米にかけすぎたのであろう。

 しょっぱすぎるという声も見られた。

 そのような判断ミスをしてしまったのは本当に不憫の一言に尽きるが、王者に量などの必要ないのだ。

 そう、米一口当たり箸先0.5cmで一つまみ。

 王者はこの程度で十分なのだ。

 ただ、中にはそれだけでは足りないという人もいるだろう。

 長野の知人などは大体のアイテムにマヨネーズに次ぐソースといったような謎の味付けを披露していたりすることもあり、味を薄く感じることもあるかもしれない。

 ならばかけたいだけかければいいのだ。

 王者は誰にでも合う訳ではないが、合う者になら何でも許してくれるのだ。

・わかめ

 王者はその身の中にわかめを宿している。

 その一噛みではちぎることのできない、しかし全く硬さとは縁遠い絶妙な噛み心地は王者を口に含んだ者をどこか桃源郷のような場所に連れて行ってしまうだろう。

 わかめとの口内コミュニケーションは他の多くの食感をしのぐ、不思議な交流である。

 ここに炊き立ての米の蒸気が合わさる。

 口に含んだ米から立ち上る妖艶な煙はほのかな磯の香りをまといながら貴方の鼻を通り抜ける。

 目を閉じれば、そこにははるか遠くの水平線に沈みゆく太陽が見えるだろう。

 一寸先は暗闇。

 周りの静寂はすでに貴方が口の中で織りなすご飯とふりかけとの芳醇な戯れを一切邪魔しない。

 口の中では優しい米の食感とわかめの何とも言えない存在感がまじりあい、一種の舞踏会の様相を呈している。

 ここで注意してほしい。

 米は柔らかく炊くのも正解だが、固く、特にちょっとこりっとした部分が残っている程度に水分量を少なく炊くのも非常にいいのだ。

 わかめの咀嚼しきれぬ噛めば噛むほど染み出る味わい、そして柔らかい米の食感、そこに添えられるこりこりと口の中で楽しく弾けてくれる固めな部分。

 さて、きっと貴方の今宵の舞踏会は楽しくなりそうだ。

 

【4.彼の名は】

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 さて、王者がそろそろお待ちかねらしい。

 王というのはいつの時代でも歴史を作り出すのにはなれているが、その分誰かに己の事を任せておくのは苦手な物だ。

 そろそろ彼の名を紹介せねばなるまい。

 前前前世から知っていたかのような、懐かしい響きがそこにはある。

 テレビで紹介されるや否や飛ぶ鳥を落とす勢いで売れに売れ、その圧倒的な費用対効果、「安い割にうまいか?」否、「廉価かつ美味」とはどういうことであるかを世界に知らしめた、彼の名は――。

 

 

 

 

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 そう、しそわかめである。

【所さんのニッポンの出番】100円ふりかけ絶品ランキングを発表 1位は『しそわかめ さけ入り(魚の屋)』 : なんでもnews実況まとめページ目

 彼の名はテレビで紹介され全国に知れ渡った。

 天下統一への布石は彼自身が仕組む必要などなく、向こうが勝手に整備してくれるのだからさすがと言わざるを得ない。

 人心掌握術をここまで見事に使いこなしたふりかけが今までいただろうか。

 そしてこのふりかけがおすすめされるに値することを証明する格好の例がある。

 よく見てほしい。

 なんと、20個入りである。

 君たち程度の舌ならば20個食べても食べ飽きることはないだろうな、と不敵に笑う彼の姿が目に浮かぶ。

 この自信はいったいどこから来るのだろうか。

 王は生まれながらにして自信とともに存在するのだろうか。

 天上天下唯我独尊とはまさにこのことである。

 現実的には賞味するならばこちらをおすすめする。

 ただ、これは一個当たり約150円程度である。

 ダイソー、もとい王を扱っているダイソー店舗は今すぐにでもダイオーと名を改めるべきではあるが、そのような場所で売っている場合、彼は税込108円である。

 私は最寄りのスーパーで彼を見つけ、その時に一生付き従うべき主を見つけた感覚に囚われた。

 王者はその存在がすでに中心であり、彼を中心にして各店舗の売り場は構成されていると言っても過言ではない。

 世界の中心たる王者の忠臣となりたいすべての人に、今すぐ最寄りのスーパーやダイオーに向かう事をおすすめする。

 彼は待ってはくれない。

 彼にとって世界は導くべき迷える子羊であり、彼に付き従わないものはいずれ世界の理の外側に葬り去られることだろう。

 もし彼に付き従うことを決めたなら、その道を突き進めばそれでいい。

 彼が切り開く新世界を共に眺めようではないか。

 いざ、新世界へ。

 

honeshabri.hatenablog.com

 私の今回の口調はこれにおおむね影響を受けた。

 しかし、私の文章は読み返せば読み返すほど意味不明である。

 ここまで人を狂わせるふりかけが今まであったであろうか。

 いずれにせよ、彼が「廉価かつ美味」を地で行くのは間違いないので、ぜひ味わってみてほしい。

 

 【Ex.彼はなぜ廉価なのか?】

 ここまで意味不明な口調で着ましたが、ここは真面目な事を書くので普通な口調で行きます笑

 というかなんならこのパートを書きたかったからこの記事を作成したと言っても過言ではない。

 自分は純粋に「こんなうまいものがなんで100円なんだろう!? ヤバいと思うんですけど!?」と感動したのでその理由を考えました。

 きわめて単純な事でした。

 このふりかけが生産されている場所は島根なのです。

株式会社魚の屋|わかめ、めかぶ、岩のりなど 選りすぐりの海の幸をお届けします。|島根県大田市

 だから、このふりかけが何故ここまで安く生産できるのかというと、恐らくその生産に携わる従業員の方の賃金自体が少なく、それでも生活できるような状態になっているからなんです!

grading.jpn.org

 もちろん要因はこれだけではなく、わかめの入手コストが低かったり色々あったりするんでしょうが、ここも要因の一つかなと思います。

 なのでしそわかめを愛して多くの人におすすめしちゃうようなクレイジーな皆さんは島根にひたすらに感謝してみるのもいいと思います笑

 この価格はきっと島根だから実現できていますよ!

 間違っても東京とか神奈川では作れないんじゃないでしょうか!?

 めちゃくちゃへっぽこな考察ですみません笑

 読んでいただきありがとうございました!

 ランキングないじゃねえかという方!!

 すみません、自分にとってランキングは1位から50位ぐらいをしそわかめの「わかめ一つまみとごはん3g」みたいな食べ方論が独占してしまっているので、ランキングは存在しないに等しいのです!!

 もしランキングでいろんな種類を知りたいんだという方はこちらをおすすめします!

www.arerukea.com

次のオリンピックを目指すアジェンダ2020(改)の草案です――『オリンピックを学ぶ その+α』(全3回+α)

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 皆さんおはようございます、こんにちは! こんばんは?

 今回書くのは、アジェンダ2020(改)です笑

 公文書ではないのでとても雑ですが、オリンピックの未来とか真剣に考えました!

 アジェンダ2020というオリンピック・ムーブメント推進のための中長期計画があります。

www.joc.or.jp オリンピック・ムーブメントについて戦略的な動きを策定しようという流れは正直とても素晴らしいと思います。

 オリンピズムという理念は文句なしに最高だし、それを広めるために今まで打ってきた商業主義化などに代表される戦略は、最良かどうかは分かりませんが結構個人的にも好きではありました。

 ソリダリティー事業の拡張ができるとか本当に素晴らしいですもんねー。

 ただ、あえて今回はアジェンダ2020に刃向い、アジェンダ2020(改)を提唱してみようと思います笑

 では目次です。

 

 前回までのおさらいはこちらです。

highishiki.hatenablog.com

highishiki.hatenablog.com

highishiki.hatenablog.com

【0.オリンピズムは絶対なる正義か?】

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 これは前回の記事で書いた通りです。

 本当に、ここがアジェンダ2020(改)のかなめであると言っても過言ではありません。

 オリンピズムの根本原則において、1はオリンピズムとは何かを伝え、2はそのオリンピズムという人生哲学を広めることで何を目指しているかを伝えている。

 だが、3.は?

 オリンピックにおいてオリンピック・ムーブメントが最高潮になります、みたいなことを書いていますが、数値的根拠は?

 何よりそういう数値的な根拠がなければ、オリンピックというすさまじい金を使うイベントを開催するなんて話が通るとは全然思えません。

 徹底的にデータを集めて検証し、オリンピックがオリンピズムの浸透にどれくらい役立っているのか検証する。

 もし役に立っていないのならオリンピックは廃止する。

 これがアジェンダ2020(改)の肝です。

 すべてはオリンピズムの浸透とそれにより、社会を平和な状態に近づけるため。

 個人的には理念には全く抵触していないと思うんですが、どうでしょうか?

 皆さんもぜひこの課題については考えてみていただきたいです。

 

【1.Olympicity】

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 どうしてもオリンピックを継続しなければならない、という都合があるならば、理念の浸透をいかにして行っていくかというのを最重要に考えて出した答えはここにあります。

 スライドで以下は表示していくので、アジェンダ2020(改)をもし本当に作るならば、このような形のオリンピックの実施も検討するとよいのではないでしょうか。

 要するに、オリンピズムを人生哲学として生きる人が集積し、スポーツの聖地となるような都市を構築し、オリンピックをそこで毎年開く。

 そこで観光者や選手としてスポーツに関わりに来た人たちがオリンピズムの哲学が浸透した空気を感じ、それに共鳴されてその町に加わったり、元いた町に戻った時にオリンピズムを拡散させてもらう、という動きです。

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 ちょっと最後のスライド完全に飛躍がありましたね笑

 上でも書いた通り、観光や試合出場などでオリンピズムに触れた人が世界中に拡散し、オリンピズムを広めていき、世界の哲学になるという形です。

 Olympicityで生まれ育った人たちは生まれながらにしてオリンピズムの体現者になっていく人が多いと思うので、そういう人たちが大人になったら逆に世界中にコーチなどとして拡散していって、オリンピズムを広めていく、という構図もあり得ます。

 現在はいろんな場所を転々としてオリンピックが開かれていますが、それではいつまでたってもオリンピズムを骨の髄まで感じ、伝導できるプレイヤーは現れないと思います。

 それに、日本でのオリンピックのニュース報道に関しては、メダル数という観点が多くオリンピズムを全く感じさせない気がしますし……。

 これも重点的な開催が行われていない事により、文化への浸透が致命的に遅れているせいかなと思います。

 この理屈にも当然数値的根拠はありません笑

 ただ、少なくともシリコンバレーのように、集積によって一つの精神が濃縮され、強く発露するという現象自体は世界で見られています。

 一方でオリンピックの色んな場所で転々として、一つの精神を波及させていく、というのはあまり前例がないような気がします。

 冷静に考えれば、キリスト教の伝播とかはそうかもしれませんが、それにしてもキリスト教を骨の髄まで理解した伝道師あってこそです。

 伝道師を量産する機構。

 そのシステムとしてのオリンピック。

 この構造を作るための方策をアジェンダ2020(改)では組み込みたいと思います。

 

【2.平等に努力に報いるスポーツ】

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 また、平等に努力に報いるためのスポーツ形態を全力で構築することをアジェンダ2020(改)では宣言します。

 平等に努力に報いる、というのは現在のスポーツでは少し軽視されている所があります。

 遺伝的な要因により有利不利が決まってしまったり、経済的な要因により日頃のトレーニングの質に差が生じ、勝敗が決したり。

 特に遺伝的要因に至っては当人にとってはどうしようもありません。

 集団戦では遺伝的要因よりも、恐らくもっとチームの信頼や日頃からの連帯の練習でどうにでもなる気がするので、少なくとも遺伝的要因は個人戦に比べて小さくなっていると思います。

 ただ個人戦ではその差はやはり埋めれるなら埋めるべきです。

 そこでアジェンダ2020(改)が提案するのは、伸び率で勝敗を決することです。

 4年間で自分とどれだけ向き合い、自分のトレーニング法を見直し、自分のフォームを見直し、筋力を鍛え、という努力を積み重ねて、4年後再びその結果を測定する。

 そして自分自身が4年でどれだけ伸びたか、その伸び率で他社の間との勝敗を決する。

 これなら、個人VS.4年後の個人でしかないので、遺伝子の影響は排除できています。

 それにこれはオリンピズムにも必ずしも反していないと思います。

 己に打ち勝つための努力をし、自分自身を超克しようと立ち上がり続ける先輩アスリートが良き手本になる。

 そうやって自分を超える経験を繰り返して心身知性を鍛えていく。

 普段のトレーニングだってそうなはずです。

 ただ、普段のトレーニングを応用して競技にも適用するだけ。

 それだけで、きっと遺伝子による理不尽な能力差は取り除けるのだろうと思います。

 

【3.アジェンダ2020へのどうしても言いたい小言】

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 ここまで読んでくれた方ならば、僕がちょっと頭がおかしいんではないかと思うぐらい理念を大事にする人間だと分かっていただけてる人もいるかなと思います笑

 理念ベース、理念を超大切にしながらアジェンダ2020を見ると、これだけは直せという絶対的な不満があります笑

 アジェンダ2020の提言38を引用しますねー。

IOC委員の就任について、従来の申し込みによる方法から、狙いを絞った候補者探しのプロセスに移行する。
1.指名委員会はIOCの使命を最大限に果たすため、欠員を補充するための適切な候補者を特定する上で、これまで以上に積極的な役割を果たす。
2.一連の基準を満たした候補者のプロフィールは指名委員会を通じ、IOC理事会に提出され承認を受ける。とりわけ以下の基準を満たすべきである。
・スキルや知識でのIOCのニーズ(医学の専門知識、社会学の専門知識、文化に関する専門知識、政治に関する専門知識、ビジネスに関する専門知識、法律に関する専門知識、スポーツの運営管理に関する専門知識など)
・地理的なバランスおよび同一国からの代表者の最大人数
・男女のバランス
・IFまたはNOCの代表者については、当該組織にアスリート委員会が存在すること
3.IOC総会は国籍の基準について、個人資格の委員に関しては最大5件の例外を認めることができる。

  別段特に問題はないですよ、ないんですけども笑

 オリンピズムをこよなく愛している、が大前提としてちゃんと据え置かれているのか分かりづらいですよ笑!

 1.オリンピズム、2.オリンピズム、寝ても覚めてもオリンピズムぐらいのプレイヤーである、というのが前提としてあるべきだと思いますねー……。

 いや、別にこれは忘れてなければ大丈夫なんですけども。

 さて、以上めちゃくちゃ長い連載におつきあいしていただきありがとうございました!!!

 次回はないかもしれませんが、ひょっとするとJOCさんに質問を問い合わせてこの辺のオリンピズムはどうなっているのか根掘り葉掘り聞いてみて、その質問への回答を載せる、という記事もあるかもしれませんが、ひとまずここで。

 本当にありがとうございました!!

 皆さんもオリンピズムを胸に良きスポーツライフをお楽しみください!!