オリンピックの光と影。光の世界は、誰も知らない、でも素敵。――『オリンピックを学ぶ その3』(全3回+α)
皆さんおはようございます、こんにちは! こんばんは?
今回書くのはオリンピックの光の部分です。
前々回ではオリンピックの歴史を語り、
前回はオリンピックの影の部分を語りました。
特に前回の影の部分では、オリンピックの根本原則であるオリンピズム自体が矛盾をはらんでるんじゃないか? という奇想天外な説を展開し自分的には話題になっていま
す。自分的には。
個人的にはオリンピックについては少しネガティブよりなのですが、一方でオリンピックのそばで行われている数々の素晴らしい取り組みを見ていると、IOCの活動自体にはとても肯定的に感じられます。
なんというか、オリンピックというイベントだけがお荷物感が……。
ただ、妙な事を言っていてもしょうがないので、さっそくオリンピックがまとう神々しい光の数々を紹介していきましょう!
今回の話でもオリンピズムとオリンピック・ムーブメントについてはよく出てくるので、このページを検索で見つけて入ってきてくれた人は前回の影の記事を見てからこちらの光の記事を見るのをお勧めします。
では目次です。
- 【1.誰だろうとスポーツはできる。そう、難民でも】
- 【2.その繋がりは国を超える】
- 【3.ユースオリンピックゲームス】
- 【4.誰でもスポーツはできる。そう、貧しさをも超えて】
- 【5.オリンピズムを担う者たち】
- 【6.日本と平和】
【1.誰だろうとスポーツはできる。そう、難民でも】
リオオリンピックで初めて組織され、これから長く残っていってほしいレガシーの一つが難民選手団です。
これについては光と呼ぶべきか影と呼ぶべきか微妙なところかもしれませんね……。
難民が存在してしまうこと自体は紛れもないこの世界が抱える影の部分なので。
ただ、難民問題の根本的な解決とはならずとも、世界中の国を追われた難民の人たちに勇気を与えようと立ち上がった選手団です。
国旗には何が採用されているのかと言うと、五輪のマークなんですよね!
五輪自体が五つの大陸が繋がりあって協力していこうというメッセージを込められたマークなので、ある意味では難民選手団は一番オリンピズムを明確に背負って動いている選手団です。
この動きから何か、すぐにではないにせよ世界に対して変化がもたらされるといいなと思ってしまいますねー。
難民選手団の選手で有名なのはユスラ・マルディニ選手という方で、シリア難民の方です。
惜しくも試合でふるう事はなかったですが、それでも彼女がシリアから逃亡する時の活躍はメダルにも値するものがあります。
シリア紛争から逃れる際に、トルコからボートで別の地を目指した時があったんですが、その時にボートが緊急停止してしまいました……。
そんな時、水泳選手だった彼女は率先して海に飛び込み、なんとボートを3時間半も押して陸地にたどり着かせたんです!
メダルは取れなかったとしても、何かの賞をもらえてもおかしくない活躍ですよねー。
ぜひこれからはユスラ選手にも注目です!
【2.その繋がりは国を超える】
二つ目の光はこの写真。
恐らく近年オリンピックで撮影された中でもっともオリンピック・ムーブメントを体現している写真がこれでしょう。
国をまたいだ平和を目指すオリンピック・ムーブメントが、韓国と北朝鮮といういがみ合う二つの国の選手を繋いだ瞬間です。
この二国は今でこそ停戦状態ではあるものの、北朝鮮は社会主義国家のソ連の支援を受けながら、韓国は資本主義国家のアメリカの支援を受けながら、全く違う経済体制の中に組み込まれながら進んできたこともあり、現在もにらみ合う犬猿の仲になっています。
ただ、国家間対立が生まれていても、当の国民にまでその構図が刷り込まれているかどうかはまた別の話。
個人単位で見れば全く争う必要のない関係性を作れる人たちがいる、という光をこの写真は浮かび上がらせています。
本人たちは本当に特に気にせず写真を撮っていたため、めちゃくちゃ話題になって驚いていたようですが、国同士の関係を気にしてないというのは良いのかどうか謎ですが笑、素敵な結末に終わった自撮り写真でした。
しかし、北朝鮮に関してはもっと国民にまで閉鎖的な雰囲気というか、排他的な雰囲気が浸透しているものかと思っていたんですが、実際は違うんでしょうか?
あるいは彼女だけがピュアな心を持ち続けて外と積極的に交流しているだけなのか……。
北朝鮮の歴史についての本はいずれよもうと思っていましたが、できるだけ早くみてみたいなと思いましたねー。
【3.ユースオリンピックゲームス】
IOCはオリンピズムという人生哲学を多くの人に伝達し、それにより光ある平和な社会の実現を推進しようとしています。
ただ、実情としてその思想が人々や選手に理解されているかどうかは微妙な所があります。
現に上の北朝鮮と韓国の選手の自撮りでも、当人たちはその自撮りがオリンピックという舞台で行われることにより、どんな素晴らしい意味を持つか特に理解せずにやっていました。
そこで、若い選手に対してもっとオリンピズムとオリンピック・ムーブメントについて広げていこう、試合で争う事がオリンピックのすべてではなく、もっと大切な部分がオリンピックにはあるのだ、という事を広めていくために始まったのがユースオリンピックゲームスです。
これはオリンピックのような競技もありますが、それ以外にもオリンピズムやオリンピック・ムーブメントに関する授業もあったりします。
www.joc.or.jp これはJOCのユースオリンピックでの文化・教育プログラムについて色々な施策が載っているサイトなので、どのような事を行っているのか興味がある方はぜひご覧ください。
ただ、このプロジェクト自体はめちゃくちゃ素晴らしいものなんですが、ちょっと一個だけ『IOC オリンピックを生み出す巨大組織』を読んで感じたことがあるので小言を書いておきます笑
ユースオリンピックゲームスの項目の文章であったんですが、ちょっと引用します。
ユースオリンピックゲームスに参加したほぼ全員がこの教育プログラムを体験した。それぞれの選手たちが感じたであろう思いを、オリンピアンになるかならないかに関わらず、今後の人生にどう生かしていくのか。何年後かの結果が楽しみだ。
まあ、別段悪い所があるわけではないんですよ、もちろん笑
オリンピックの光の部分なので素晴らしいです。
この教育を受けた若者たちはきっと次のオリンピック世代を担う重要な光になってくれるでしょう。
ただ、色々とITが発展してきた世の中なので頑張って効果測定をして、このプログラムがオリンピズムやオリンピック・ムーブメントを若い選手の心の中に根付かせるのに、どれくらい役に立ったかを計測しようという視点で物事を進めるべきだと思います!!!
実際もう効果測定してたらすみません><
まあ、個人の主観によるところが大きく、しづらそうな指標なので難しいのも納得していますが、ぜひ頑張ってください!
【4.誰でもスポーツはできる。そう、貧しさをも超えて】
4つ目の光はソリダリティー事業と呼ばれているIOCの活動です。
ひょっとすると最初の難民選手団もこの事業の一環なのかもしれません。
スポーツを通じて、心身知性、すべてが優れた人を作り出すのがオリンピズムという人生哲学であり、それは貧しさなどの壁がなく行われるべきだ、というのがオリンピズムの根本原則にあります。
もちろん、前回の記事で紹介したように、貧しさが競技に影響を与えることは大いにあります。
むしろ現状ではそちらの方が多いでしょう。
しかし、その一方でIOCはその影を指をくわえて放置しているわけではありません。
それどころか、徐々にそれに対策を打とうとしています。
英語のサイトなので、最近機能が急上昇したグーグル翻訳を用いながら眺めてみてください笑
このサイトで紹介されている事例は、ハイチ共和国とザンビアにそれぞれ周りにいる子たちが貧しくてもスポーツや教育を受けられるセンターを作った、という感じです。
ハイチ共和国やザンビアってなんやねんという方は下を参照してほしいんですが、ハイチ共和国は世界初の黒人共和制国家であり、ザンビアは世界の最貧国とされる国の一つです。
どちらも今までの先進国と言われる世界から「助ける」という点において切り離されがちだった黒人や最貧国という観点に焦点を当てているあたり、IOCの援助の本気度が伝わってくる気がします。
このソリダリティー事業を行うお金はどこから出ているの? と心配になる人もいるかもしれませんが、これは心配ご無用です。
オリンピックが商業主義を導入したメリットの一つとして、大会の開催で黒字をあげられるようになったことがありますが、そこで出た黒字を用いてこの事業は行われています。
だからこそ、これからもオリンピックが開かれ続ける限り、こういう面では+のレガシーを生み出していってくれると思います。
案外、開催国の経済をどうこうなんて話より、こういうようなソリダリティーな事業を行うことができるからこそ、オリンピックは素晴らしいんだ、という捉え方の方がいいかもしれませんねー……。
とりあえず、この素晴らしい事業は今後の動向もぜひチェックしていきたいところです!
【5.オリンピズムを担う者たち】
これについてはこのサイトに非常に素晴らしい記事があるので載せておきます。
genkina-atelier.com オリンピズムの担い手たちは、常にスポーツが世界を平和にしていくことができると信じ続けてきました。
上の記事の中でもよい部分を引用しておきます。
1992年ボスニア紛争が起こると自らサラエボ入りし、オリンピッ
ク休戦を求めるという行動に出た。このことは余り注目されてい
ないが、彼が心の底に「スポーツ平和」の理念を持っていたこと
を示している。
これは以前この連載でも登場したサマランチ会長のエピソードです。
紛争の起きている地に身一つで飛び込むなど尋常な事態ではありません。
スポーツで平和を引き寄せるためにそれを行ってしまうオリンピズムの担い手を見ていると、オリンピックの明るい未来の光が見えてきてまぶしく思います。
また、こんなエピソードもありました。
ナチズムにオリンピズムはどう対応したのだろうか?ユダヤ人差
別に対して、どういう態度をとったのだろうか?時のラトール会長はドイツ組織委員会にユダヤ人迫害が行われな
いことを保証させた上で開催権を譲渡している。同年ドイツのガ
ルミュッシュ・パルテンキルヘンで開催された冬季競技大会の際
に会場に「ユダヤ人立入禁止」の看板を見つけたIOCは、ヒト
ラーに忠告した。ヒトラーは「ここはドイツです。ドイツには、
ドイツのルールがあるのです」と答えた。IOCは「オリンピッ
ク競技大会が開催される場所は少なくともその期間はドイツでは
なく、オリンピック国なのです。オリンピック国にはオリンピッ
クのルールがあります」ヒトラーは看板を下げた。
ナチス・ドイツが支配する国において、オリンピック開催期間中は「ここはオリンピック国なのです」とオリンピックのルールに従うように言う姿。
もちろんオリンピック開催中止か効果を発揮しなかったのは歴史が物語るところですが、それでもこの「オリンピック国」という思想が当時のドイツでも受け入れられたことを知ると、今の暗い世界にも少し明るい光がさしているような気がしませんか?
願わくば、地球上のすべてがオリンピック国に常時なる世界観が実現することを。
【6.日本と平和】
さて、ここまではオリンピックの光の部分でした。
この最後の章は、日本という国が、オリンピックの目指す平和について、どれほど重要な役割を担いうると自分が考えているかを書いてみます。
自分の狭い了見で恐縮ですが、日本は多くの人から平和ボケしているという非難をされますよね?
有識者も結構な頻度で口にしています。
もちろんそれはある意味では悪い事でしょう。
ただ一方で、本当の「平和」という状態を、言語化できていないにせよ概念や状態としてなんとなく理解できているのは、実は日本だけではないかという気がするんですよね。
下の記事は平和に関するとても面白い記事なのでぜひ読んでもらいたいです。
イギリスで「平和構築」という名の授業を受けた日本人の圧倒的な違和感が記述されています。
引用を持ってくると、
この平和構築という学問をイギリスで学ぶにあたって、わたしは驚きを通り越して怒りすら感じた瞬間が何度かあります。
“What are the causes of conflicts?”
という内容の授業を受けたときのことです。
授業の要旨としては、「冷戦以降の紛争のほとんどは、アフリカ・アジアを中心とするいわゆる発展途上国で起きている。以前は、彼らが生物学的に野蛮であるという主張がなされていたが、そうではなく、政治(民主主義の欠如)・経済(格差)・文化(民族間の歴史的対立)などに基づく構造的な問題のためである。」というような話でした
国家として十分に機能せずに紛争を抱えている国は、「Failing states」つまり破綻国家と呼ばれています。
いや、すごく冷静で客観的に分析していますが、イギリスの大学院でこんな話されるとなんだか…
「え?悪いん自分(欧米諸国側)やん?」
授業の要旨を読んで違和感を感じる人、最後の主張に力強く納得できる人、たぶんそういう人が日本には多いのではないかなと思います、たぶん。
文化的な面で考えると、日本自体が歴史観の教育自体が欧米諸国に比べてより、植民地時代などについてはフラットだからだと思いますが。
歴史観の教育が日本と欧米諸国では明らかに違うのだろうという記述は他にもあります。
思い出されるのは一番最初の授業。
早めに教室につき、もちろん一番前の席を確保して、始まるのを今か今かと待ちながら、そしてわくわくで胸をはずませながら臨んだ初めての授業でした。その初めての授業で、教授は平和構築の成り立ちについて、このように言い放ちました。
「今日、グローバル化の影響により、破綻国家から発せられる脅威は国内や近隣諸国にとどめておくことができず、テロや疫病などの形で我々の世界の平和と安全も脅かすようになった。我々が多大なコストを平和構築に払うのはこのためである。」
この、平和構築という学問の根底に通ずる大前提は、”世界で一番困っている人のために働く”というモットーをもってイギリスまできてみた私にとっては、悲しい衝撃でした。
安全保障専攻の読者がいたら笑うかもしれませんが、人が理不尽に死んでいくのがおかしいから平和構築しましょうって、ほかの学生だってそんなシンプルな理由で平和構築を学びに来ていると思っていたのです。しかし、蓋を開けてみれば、クラスメイトのほとんどは私の属する"Peacebuilding and Conflict Prevention”コースではなく、”Defence, Development, Diplomacy”コースに属しており、防衛省やNATO、軍隊などのキャリアを目指す、もしくはバックグラウンドを持つ学生がほとんどでした。
「今日の安全保障のためには、軍事的アプローチだけではなく政治、経済、司法など包括的な取り組みが必要だからね」
と語るアメリカ出身の学生もいましたが、結局自国の安全のための平和構築であって途上国で誰かが死んでいくことは第一義的な理由ではないようでした。
授業の初日から、プログラムの根底に通ずる価値観に対して失望してしまった一方、自分がどうしようもなく考えの甘い場違いな存在のような気がして、なんとも言えない沈んだ気持ちでした。
ちょっと衝撃的じゃないですか?
自分は日本に居ながらにしてカルチャーショックを引き起こすレベルの価値観の違いに衝撃を受けていました。
個人的にこの記事を書いてくれた方には心の奥底から感謝をしているんですが、要は欧米諸国やアメリカとはこういう認識の差があるということです。
翻って日本。
平和であるという状態を体感的に理解し、概念として分かっている。
歴史認識について、欧米よりはフラットに発展途上国を眺めている。
誰かを助けたいという無邪気な気持ちで世界平和のために頑張る。
ここまでは精神的な面で、欧米諸国より日本の方が平和に近いという意味合いです。
そして忘れてはならないのは、世界2,3位の経済大国である。
金があるので、うまく運用すれば世界に巨大なうねりを生み出すことができる。
そう、日本っていうのは精神面で一番平和について理解していて、でも理解しているだけじゃなくて、それを実現しうるに足る経済の強さも持っている。
現段階ではやはり金を持っている奴こそが正義みたいなシステムが、「平和」が実現されている国々では運用されていますからね。
理念ではなく金で勝つしかない。
そして、精神面での平和の理解と尊重を理念にまで落とし込めて、金で勝てるポテンシャルを持っているのは、日本だけなんじゃね? という説です。
だから、僕は正直日本に相当期待しています。
僕自身も平和に携わりたいと思っています。
皆さんもどうですか?
面白そうだと思ったら、やってみましょうよ。
理念で、どこよりも平和に近い、この日本で。
以上でオリンピックの連載をいったん終了しますー。
次回は、オリンピックについてなんか文句ばっかり言っててただただ申し訳ないので、提案を出します(前回も書きましたが僕の熱意がそっちにまだ向いていないので実行はしないです、すみません><)。
オリンピックの光と影。影の世界は、誰も知らない、気にしない。--『オリンピックを学ぶ その2』(全3回+α?)
皆さんおはようございます、こんにちは! こんばんは?
シンクタンクMeiflが今回書くのはオリンピックの影の部分です……。
オリンピックという光があり、晴れやかな舞台には必ず影がつきものです……。
その影について、色々な部分から迫っていこうかと思います。
では目次です。
【0.オリンピズム】
オリンピックの影の部分に触れる際に、どうしても書いておかなければならないことがあります。
オリンピズム、つまりオリンピックの基本理念です。
オリンピックのすべてがこれを基にして成り立っていると言っても過言ではありません。
オリンピック憲章というものにオリンピズムについては詳しく記載されているので、ひとまずここに張り付けておきます。
ただ、異様に長いのでこの記事をよんでオリンピックに並々ならぬ興味が湧いたなら初めて読んでください笑(pdfなのでデータ通信料がヤバい人は気を付けてください!)
http://www.joc.or.jp/olympism/charter/pdf/olympiccharter2016.pdf
僕は根本原則しか読んでいないですしねー。
それを読めば、オリンピック関連で起きるすべての物事は理解できるはずだと考えたからです。
……実をいうと、現実はそう甘くなく、オリンピック関連の出来事すべてを自分なりに理解できたわけではありませんでしたが……。
僕はオリンピックの根本原則自体が一つの矛盾をはらんでいるんじゃないかという奇妙な結論に至ったので、これも影の最後の項目で書きますー。
根本原則についてはここで引用しておきます。
オリンピズムの根本原則
1. オリンピズムは人生哲学であり、肉体と意志と知性の資質を高めて融合させた、均衡のとれた総体としての人間を目指すものである。スポーツを文化と教育と融合させることで、オリンピズムが求めるものは、努力のうちに見出される喜び、よい手本となる教育的価値、社会的責任、普遍的・基本的・倫理的諸原則の尊重に基づいた生き方の創造である
2. オリンピズムの目標は、スポーツを人類の調和のとれた発達に役立てることにあり、その目的は、人間の尊厳保持に重きを置く、平和な社会を推進することにある。
3. オリンピック・ムーブメントは、オリンピズムの諸価値に依って生きようとする全ての個人や団体による、IOCの最高権威のもとで行われる、計画され組織された普遍的かつ恒久的な活動である。それは五大陸にまたがるものである。またそれは世界中の競技者を一堂に集めて開催される偉大なスポーツの祭典、オリンピック競技大会で頂点に達する。そのシンボルは、互いに交わる五輪である。
4. スポーツを行うことは人権の一つである。すべての個人はいかなる種類の差別もなく、オリンピック精神によりスポーツを行う機会を与えられなければならず、それには、友情、連帯そしてフェアプレーの精神に基づく相互理解が求められる。
5. スポーツが社会の枠組みの中で行われることを踏まえ、オリンピック・ムーブメントのスポーツ組織は、自律の権利と義務を有する。その自律には、スポーツの規則を設け、それを管理すること、また組織の構成と統治を決定し、いかなる外部の影響も受けることなく選挙を実施する権利、さらに良好な統治原則の適用を保証する責任が含まれる
6. このオリンピック憲章の定める権利および自由は人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的またはその他の意見、 国あるいは社会のルーツ、 財産、 出自やその他の身分などの理由による、 いかなる種類の差別も受けることなく、 確実に享受されなければならない。
7. オリンピック・ムーブメントの一員となるには、 オリンピック憲章の遵守およびIOCによる承認が必要である。
【1.開催地選びの影】
皆さんは現在のオリンピックの開催地が投票によって選ばれていることはご存知でしょうか?
東京が開催地として選ばれた瞬間を記録したシーンはニュースで大々的に報道されて話題になりました。
個人的には発表した方のTOKYOの発音が可愛かったのでとても好きな瞬間です笑
www.youtube.com さて、この投票ですが、誰が選んでいるか知っていますか?
――答えはIOC委員の人が選んでいます。
では、彼らは開催地を選ぶときに何を基準にしているのか?
テレビで何度も報道されていましたが、オリンピック評価委員会の意見を参考にして選んでいます。
そう、IOC委員の人が意見を参考にしながら選んでいるのです。
東京を訪れた訳でもないのに。
この影の部分を知った時僕は割と衝撃を受けましたね、なんで東京の実情を知らない人に選ばせているんですかと笑
もちろんIOC委員の人が開催地を訪問できなくなったのには理由があります。
1998年、ソルトレークシティがオリンピックを誘致しようとしていた時の事。
市がオリンピックを誘致しようともがいていたあまり、投票数確保のためにIOC委員にわいろを贈っていたことが明らかになったのです。
このつながりの発端が開催地を訪問したときに生まれたコネクションに由来していたものだったので、じゃあ訪れるのは止めておきましょう、という流れが生じ、そのまま現在に至ります。
このような不誠実な影が落ちているのは基本的に限られたメンバーだけではあるはずなのですが、実態は闇の中。
『IOC オリンピックを動かす巨大組織』で言及されているのですが、IOC委員の中でも、別に不正を働いていない人たちの中にはこの開催地訪問ができないという状況に不満を呈している人がいるようです。
僕自身はわいろという影の部分は問題にせよ、開催地訪問をしていないのはそれはそれでだいぶ大きな問題だと思うので、IOCの中で納得して話し合ってほしい物です。
【2.そのレガシーは+か、-か?】
オリンピックにおいてレガシーとは「長期にわたる、特にポジティブな影響」とIOCに定義されています。
1964年の東京での大会のレガシーはとてもよかったと思います。
matome.naver.jp 交通インフラなど、絶対に整えなければならないものに対する投資も大きく、首都高速の整備はかなりいい仕事だったんではないでしょうか。
それに何よりも大きいのは1964年は、戦後復興したんだ! という国民の心を奮い立たせる、精神面でのレガシーがあったのがとても大きいと思います。
もちろん、オリンピズムが国民に浸透していたのかと言われると、そこは少し疑問符が付くところではありますが。
それでも精神面で大きな+のレガシーをもたらしてくれたと思います。
一方で、2020年東京オリンピックのレガシーはどうでしょうか。
今回のオリンピックは環境負荷が小さいと言われています。
そしてそう言いながらも国立競技場を建設し直しする。
調べれば調べるほど、なんで取り壊したのか、どういうコンセプトで新国立競技場を建設しようとしていたのか分からない。
オリンピズムにどう寄り添って新国立競技場が作られているのかさっぱり謎。
それに一部の国民には否定的にさえ見られている始末(僕自身そうです)。
オリンピックレガシーとは? : 生活・身近な話題 : 発言小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
もちろん否定的な意見ばかりが一般論ではないはずですし、僕自身の視点がそもそもネガティブ面に偏っているので、ネガティブな偏見がいっぱい入っていることは間違いないのですが……。
にしてもこれは影の部分が強すぎるのではないでしょうか。
ここまで否定的な意見を出されてしまう今回の東京オリンピック、はたしてそれに関わる人たちや日本の人たちには、どういう+の心のレガシーを与えてくれるんでしょうか。
そもそも与えられるんでしょうか……。
ちょっと本当に不安でいっぱいなんですけど……。
【3.経済格差=実力格差という等式】
オリンピックはプロフェッショナリズムを導入しました。
それにより、勝敗が少なからず意味を持つようになりました。
だからこそ、選手はより研鑽に励み、自己を追い詰め、成長しようとしています。
その個人の努力により勝敗はいかようにでも変わりえる。
――そんなことはないことは、あまりメディアでは触れられません。
まさしく、日陰に追いやられてしまう話題なのです。
次々と世界記録を連発して、そのあまりの性能と、世界記録を塗り替え続けてしまう異常性から使われるのが禁止されてしまいました。
しかし一方で、世界最先端のテクノロジーは当然ながら金のある先進国にしかいきわたっていませんでした。
結果的に発展途上国の人たちは彼らと同じ土俵に立つことさえ許されない、フェアプレーの欠片もない試合がそこでは繰り広げられてしまいました。
書きながら初めて気づきましたが、本当にフェアプレーとはなんだったのかという試合だったんですね……。
この情報は下記サイトで初めてゲットしました。
オリンピックのことについて実に多様な視点から書いてくれていて、しかもめちゃくちゃ簡単な文章で分かりやすいので、ぜひ読んでみるといいと思います。
サクサクと読み進めながらオリンピックについて勉強できてしまいます!
【4.ドーピング】
商業主義のもう一つの影として明るみに出たのが、フェアプレーの精神を全く守らないドーピングという概念です。
勝つことにより巨大な名誉が得られるようになり、うまく転べばスポンサーなどもついて巨額の資金が手に入れられる。
そのような環境に置かれれば、それは一瞬魔がさすとこのような手口に走ってしまう事はあり得ます。
その中でも、ロシアは特にドーピングについて色々と突っ込まれることが多い国ですが、それについて面白い記述があったので載せておきます。
jp.rbth.com よく言われている話ですが、ロシアは競技によっては国からの援助を受けながらスポーツをしているプロがいます。
そのような選手は基本的に国から湯水のように与えられる支援をそのまま受けています。
だからこそ、国側から何の通達もなくドーピング材のようなものを与えられたとしても、国の援助として使用してしまうという背景もあるという指摘が『ロシアのチャンピオンが誕生するまで』の記事にはあって非常に興味深く感じました。
さて、ここまでドーピングについて書いてきましたが、個人的には非常に気になっていることがあります。
スポーツにはどうやってもぬぐいきれない影がありますよね。
スポーツは果たして本当に平等なのか? という恐らく多くの人が感じている疑問です。
低身長と高身長で、はっきりと有利不利が決まるスポーツがあります。
遺伝子の問題によるところが大きいこれは、はたして本当に平等か?
そう、遺伝子というのはそもそも生まれながらのドーピングなのではないか?
この疑問は誰もが直面する問いだと思います。
この問いに関して、皆さんはどういう答えを持っていますか?
誰もが本当に遺伝子にも関係なくスポーツを楽しめる世界を作るためにはどうすればいいか、考えたりしましたか?
もし考えたならぜひ、僕の第4回で提示される提案と意見を戦わせてみてほしいです!
僕も面白い問いだったので考えました、スポーツを遺伝子に関わらず本当に平等にする手法を。
では、その議論は第4回で。
【5.五輪返上】
もう、何も言うまい、こういう団体があるというのが巨大な影でしょう……。
個人的には運動には結構賛成ですね、ここから書く「オリンピズムの根本原則にそもそも矛盾がないか?」という視点で捉えると、オリンピックという行事自体の存在を見直さなければいけない気がします。
【6.オリンピズムは絶対なる正義か?】
オリンピズムの1~3についてちょっと引用しなおしてみます。
オリンピズムの根本原則
1. オリンピズムは人生哲学であり、肉体と意志と知性の資質を高めて融合させた、均衡のとれた総体としての人間を目指すものである。スポーツを文化と教育と融合させることで、オリンピズムが求めるものは、努力のうちに見出される喜び、よい手本となる教育的価値、社会的責任、普遍的・基本的・倫理的諸原則の尊重に基づいた生き方の創造である
2. オリンピズムの目標は、スポーツを人類の調和のとれた発達に役立てることにあり、その目的は、人間の尊厳保持に重きを置く、平和な社会を推進することにある。
3. オリンピック・ムーブメントは、オリンピズムの諸価値に依って生きようとする全ての個人や団体による、IOCの最高権威のもとで行われる、計画され組織された普遍的かつ恒久的な活動である。それは五大陸にまたがるものである。またそれは世界中の競技者を一堂に集めて開催される偉大なスポーツの祭典、オリンピック競技大会で頂点に達する。そのシンボルは、互いに交わる五輪である。
この根本原則をさらに解体して考えると、1.はオリンピズムを定義し、2.はオリンピズムが目指すところを伝える。
3.です。
特に根拠もなくオリンピック競技大会で、オリンピック・ムーブメントが最高潮に達すると言っています。
これはおかしくないですか?
オリンピック・ムーブメントとは、僕の解釈が間違っていなければ1.2、特に2.を究極的には達成したい、その手続きとして1.の人生哲学を持つ人を増やしたい。
僕はこれこそがオリンピック・ムーブメントだと思います。
じゃあ3.って何??? という疑問しかわかなかったんですよね。
オリンピックがどうしてここまで色々な問題をはらみながら広がっていくのか。
僕は、オリンピックが持つ本当の価値や影響、オリンピズムの浸透にどれくらい寄与しているかを数値的に確かめていないから、オリンピックをどう行うべきかをオリンピズムの担い手であるはずのIOC自身が定義できず、結局開催地がセンスがないとオリンピズムを伴わない謎のイベントになってしまうのだろうと思いました。
皆さんは、このオリンピズムの根本原則を見てどう思いますか?
もし違和感を感じたなら、自分なりにどこが引っ掛かるのか考えてみるといいと思います。
この問題に関しても、第4回で提案をさせてもらうので、もし気が向いた人は見てみてください笑
実行はしないのかよ、という突っ込みはなしでお願いします、オリンピズム自体は自分めっちゃ好きで大好きですけど、別のベクトルで頑張って世界に貢献したいと思っているので笑!
では、第3回に続きます。
今度はオリンピックの光です!!
実際、オリンピックの光の部分は結構素敵だと思いますよ!
東京五輪が近づく! その前に少し復習、オリンピックの歴史!--『オリンピックを学ぶ その1』(全3回+α?)
皆さんおはようございます、こんにちは? こんばんは!
シンクタンクMeiflが今回書こうと思うのは、『オリンピックを学ぶ』という連載記事です。
個人的にいつかは連載記事を作ってみたかったのでそれが実践できて非常に嬉しいです笑
気分はNewspicksのプロライター気分です笑
さて、今回の記事の最初はオリンピックの歴史を自分的にかいつまんでまとめた記事です。
東京五輪が開催されるのにあたり、オリンピックの歴史でもちょっと勉強してみようかな? と思った方は特に楽しんでもらえると思います!
ただ、網羅的に解説するというよりは、自分が興味深いと思ったパートをピックアップして書いている感じなので、そういうすべてを網羅した情報ではないことはあらかじめご了承ください。
それ以外にも、結構僕自身調べていて知らないことも多かったので、知的好奇心が旺盛な人にはシンプルに読んでみてほしいですねー。
また、この記事を読むうえで意識してほしいのは、自分は1993年生まれであり、オリンピックを子供心なりに体感しはじめたのが2000年代中ごろだろうということです。
つまり、それ以前のオリンピックの大会についての情報は、よく知らないという事です。例えば、オリンピックにアマチュア限定の時代があったのは、調べて初めて知りました。
では目次です。
【0.記事をよむと分かること】
・オリンピックの歴史。
・平成生まれのオリンピックへの認識。一般的かは分かりません笑
・オリンピックが抱える光と影(2回目が影、3回目が光です)
・オリンピックが何故そもそも行われているのか、その理念(3回目)
【1.古代オリンピック】
オリンピックの歴史は皆さんも恐らくどこかで習った覚えがある古代にさかのぼります。
古代ギリシアの紀元前776年より、ゼウスの聖地オリンピュアにおいて行われ始めたのが最初です。
スポーツの祭典というイメージが一番最初に来て、次に平和の祭典というイメージがオリンピックでは湧きます。
それもそのはず、古代に行われていたオリンピックの開催期間中はギリシアの全土の戦争を止めるような約束事がなされていたからです。
古代のオリンピックの歴史自体はここで終わりです笑
しかし、ここで疑問になるのが戦争を止めるという行為。
戦争を止めるとはいったいどういう事ですか? 意味不明なんですが? と最近の戦争事情しか把握していない自分は思いました。
太平洋戦争などのような戦争の歴史を見てみると、とても途中で止めれるような行為ではないように思えました。
そこで当時の戦争とはいったいどういうものであったのか、ちょっと調べてみました。
しかし、どうも当時の戦争がどういうもの(どういう意図で行われていたのか、どういう規模だったのかなど)だったのか、を明確に教えてくれるところはちょっと見当たりませんでした。
ただ、どうやら停戦の条約みたいなのは当時相当有力だった人たちが集まって交わしたようです。
確かに古代ギリシア世界を支配していた人たち全員が納得して結んだ協定ならば、実行力はありそうな気がしますね。
近代のオリンピックでは停戦についての条約が交わされている訳ではないのかなー、と思ってそこも調べてみたんですが、どうやら僕が生まれたころに話し合いが始まっていたみたいでした。
www.unic.or.jp 着実にオリンピックが平和の祭典に近づこうとしているのを感じて少し感動です…!
【2.近代オリンピックの始まり】
近代オリンピックの創始者の名前を知っていますか?
彼の名はピエール・ド・クーベルタンといいます。
オリンピックの歴史を語るうえで彼の存在は当然ながら欠かせません。
それについては詳しい記事が日本のオリンピック推進委員会であるJOCのサイトに素晴らしい物があったので貼っておきます。今後の話にもクーベルタンは登場するのでぜひご覧ください。
このページに限らずJOCのサイトは色々と読み応えのある素晴らしい記事が多く、今回の連載でも都度引用が入ってきます。
この連載を読んでオリンピックの歴史や、オリンピック自体に興味が湧いてきたらぜひJOCのサイトを訪れてみると面白いと思います!
【3.「プロ」と「アマ」の時代】
今回オリンピックについて調べていて、平成生まれの個人として全然知らなくて衝撃を受けたのが、オリンピックの歴史においてプロではなくアマチュアのみに参加資格を限定されていた時代があった、という事です……!
これは平成のプロフェッショナリズムに汚染された(?)オリンピックを見て育ってきた自分には驚愕でした。
そもそも、まずスポーツにおけるアマチュアとは、wikipediaにも書いてある通り以下のような状態です。
さて、アマチュアしか参加できないルールが育まれたのはイギリスの産業革命期にさかのぼります。
当時は新しいテクノロジーの出現により、労働者が徐々に資産を獲得していき、中流階級に位置する領域に、下流にいた労働者が入ってきたりしました。
彼らは貴族の優雅なスポーツライフを見て憧れたのでしょうか、スポーツの世界にも足を踏み入れてきます。
さて、それに貴族の人たちは怒ります。
生まれた時から区別されてきた存在に自分の地位を脅かされた感じがするのかもしれません。
「スポーツで金を稼ぐ奴は出場禁止だ!!」
当時のスポーツは、というか今のスポーツでも想像はつきますが、器具の購入や施設の利用などにお金がかかるせいで、資産を身に着け始めた労働者階級の人たちは、資金的な援助なしではスポーツを行うことができませんでした。
なので、このルールにより基本的にイギリスでのスポーツの歴史はアマチュアの中で発展していきます。
ちょうどそのような流れがあった時に、上のJOCの記事でも出ていたクーベルタンがイギリスに視察に来て、イギリスのスポーツの素晴らしさを実感して帰国します。
そして帰国後、時を経てオリンピックを開催する際に、やはりイギリスのルールを参考にして制度を整備せざるを得なかったので、オリンピックの中に「アマチュアリズム」が取り入れられます。
ただ、参考文献に示されている『IOC オリンピックを動かす巨大組織』で述べられていましたが、クーベルタン本人は「スポーツマンが生活のためにお金を稼ぐことは当然で、それによって差別してはならない」「少数のエリート選手が、なにがしかの報酬を手にしても許される」などプロの存在には理解を示していました。
【4.一校一国運動】
「エクセレント」
1998年長野オリンピックの閉会式で、IOC(このタイミングでやっと初出か笑 International Olympic Comitee、国際オリンピック委員会。オリンピックを運営し、世界的にオリンピックを広めようと頑張っている機関です)の当時の会長であるサマランチ会長が述べた言葉です。
オリンピックでは開催国の選手の活躍や、天候の良さ、そして現地ボランティアの働きなど、様々な要素がからんで初めて多くの人の感動や歓声を呼び起こす素晴らしいイベントになります。
そして長野オリンピックにおいてサマランチ会長は、現地ボランティアの働きの素晴らしさを評価してこう述べました。
その彼らがオリンピックの歴史の中で初めて実施し、次の大会にも踏襲されるなど世界的な広がりを見せ始めている試みがあります。
一校一国運動というのがそれです。
この運動は地元の学校の生徒たちを巻き込んで実施されたもので、一つの学校の生徒がある国について勉強し、その国の選手との交流などを行い、異国文化の理解に励んで世界の平和につなげていこうという活動です。
オリンピックの理念が目指すところの究極到達点は世界平和というものがあります。その一歩を踏み出す方法は色々あるでしょうが、異文化を理解し、多様な世界観が世界にはあることを納得する、というアプローチもその一つだと思います。
それを実際に行動に移し始めた最初の場所がここ日本であったというのに巨大な感動を感じました。
できることならちゃんとテレビなどを通じてこの時代の一校一国運動について直接見てみたかったです……。
個人的には異文化への多少の理解が進むことにより、自然とその文化に親しみが湧き、仲良くなれそうな気がしてくる経験をしたことがあるので余計に感慨深く感じるのかもしれません。
君の思い出話なんて知らないよという人はさくっと読み飛ばしてください笑
いつだったか、シリアと日本がサッカーで試合をしているシーンがあったんですが、ちょうど当時のシリアは現在まで続く内戦? というか動乱を国内で経験している時期でした。
僕はシリアの内戦は遠くの出来事として状況がひどいという事を知っている程度で、大した理解ではなかったんですが、それでも気を配っている出来事でした。
とはいえ目の前のサッカーの試合では日本がシリアに対して2点多くとっている時。日本の攻勢は続き、シリアの内情がどうこうより、日本いいねえ、頑張って!! という一心でテレビを見ていました。
ですがそこで解説者の人の粋なアナウンスが。
「それにしてもシリアは国内が大変な状況でありながら、ここまでの選手を養成するなんて……。本当にすごいチームですね」
ちょっと目がうるんでしまいましたね、なんならこの文章を書いてるだけでちょっと涙が出そうになっちゃいました笑
そう、そんな状況下でありながらシリアはめっちゃ頑張っていたんですよ!!
そこからはシリア逆転してくれ!! と基本的にアンチ日本路線で応援をしていました笑
このように、異文化や、そこが直面している状況への多少の理解があるだけでも、ある物事の見え方はがらりと変わってきます。
そう考えると、一校一国運動で見識が広がった子供たちが、その異文化に対して多少なりとも親近感を抱き、将来的には国を超えた協調にも繋がっていくと素晴らしいなと思います!
【5.オリンピック・ビジネス】
オリンピックはカネになる。
それを証明した歴史的大会は1984年のロサンゼルス大会でした。
ロサンゼルスから提出されたオリンピック開催案は、オリンピックの歴史上異例のものでした。
都市がお金を負担するのではなく民間がお金を出す。
民間がやるのだからそこまで金はかけれないし、なんなら利益をあげられるならあげてやろう。
その大会はそんなチャレンジングな意気込みを持って開催されました。
オリンピックビジネスにおいてお金を生み出すのは主に、①テレビ放映権料(オリンピックの放送を独占的に行える権利を買う)、②スポンサーからの協賛金、③入場料収入、④記念コインなどグッズの制作と販売、⑤聖火リレーの参加料徴収。
ロサンゼルス大会では、テレビ放映権料やスポンサーからの協賛金について巨大な変化がありました。
前回大会のオリンピック放映権料に対して、ロサンゼルスオリンピックはいきなりその額の2.4倍を突き付けました。
そして、その枠はなんと確かに売れたのです。
運営側の見立て、「オリンピックを放送することにはもっと巨大な価値がある」という判断は正しかったのです。
そしてスポンサーからの協賛金でも、前回大会では何十社からも分けてもらっていたものを、ロサンゼルス大会では各業種一社という条件を提示し、金額の最安値も前回に比べて莫大に高い価格を突き付けました。
そしてその結果、たった一社目、飲料業界からはコカ・コーラと契約を取り付けた訳ですが、その一社だけで前回大会の約2倍のスポンサー料を取ることに成功したのです。
各業種一社に限定したことにより、飲料業界ではコカ・コーラとペプシコーラが激しく争い、争った結果として提示額がどんどん吊り上ってくる、という競争原理が働き、この結果に繋がりました。
このほかにもさまざまな施策が打たれ、最終的には2億ドル程度の黒字をあげることに成功したロサンゼルス大会。
ここから、オリンピックは商業主義を取り入れ、時に正しく、時に行きすぎながらも利益を生み出しつづけていくことになったのです。
【6.参考文献】
この連載の作成にあたって参考にした本は以下の物です。
『IOC オリンピックを動かす巨大組織』はIOCという組織に所属していた委員の人から見たIOCという組織について色々と述べられています。
オリンピックが発展していく歴史の中でどういう事が中で起きていたのか、というのを知ることができる非常にいい本でした。
上でも登場したサマランチ会長がオリンピックの商業化に突っ走っていく様とかはなかなか見ものです。
堅苦しい言葉が出てくることもなく、文章は非常に読みやすいですよー。
『スポーツ史講義』はまずスポーツ全体の歴史を概観した後で、各論というか色々なスポーツについての歴史を見ていく、というような形になっています。
サッカー(フットボールかな?)の歴史についての項目があるんですが、それは非常に興味深かったです。
ある一つの学説が否定され、「本当こうではないか?」と色々な証拠を叩きつけて別の学説が提示される様子が書かれていて、歴史の認識が塗り替えられるのを見ているようで面白いです。
こちらも堅苦しい言葉が出てくることもなく、文章は非常に読みやすいですよー。
ただ、最初の方にある論文の書き方、みたいな項目は読み飛ばしていいかもです笑
二回目に続きます。
血みどろの戦地にあった、かすかならがら偉大な優しさと安息の物語――【感想】『戦地の図書館』
【本の紹介】
思想を抹殺する。
第二次世界大戦はドイツのそんな発想から始まっていたのかもしれない。
1933年5月10日、ドイツのへーベル広場にて。
煌々と燃え上がる薪の中に次から次へと本が投げ込まれていった。
曰く、「ドイツの文学の純粋性を保つために、非ドイツ的な書物は燃やさなければならない」。
あまたの文学者が産み落とした書籍が、「ドイツの権威を貶めた」であるとか「ドイツに反逆した」というような理由で燃やされていった。
それは紛れもなく思想を抹殺しようという魂胆のもとで行われたことだった。
だが、ヘレンケラーは言う。
「もしあなた方が思想を抹殺できると思っているなら、あなたたちは歴史から何も学んでいません。多くの暴君が思想を弾圧してきましたが、その思想はあらゆる経路から人々の心に伝わり、暴君をいずれ滅ぼしてきました」と。
自由と民主主義をその基本信条としてきたアメリカは当然ながらこの暴挙に憤慨する。
相手が本を燃やすならば、こちらは幾千もの本を使い対抗しよう。
兵士のために本を使う。
アメリカの図書館員は立ち上がった。
戦地での疲弊と憔悴を乗り切るための一助として、戦場にいるというどうしようもない現実を一時の間忘れさせてあげるためにアメリカ中から本を集めて戦地に送り届けた。
そしてアメリカの出版業界は立ち上がり、団結した。
現地であまりに重い荷物を持ち運ぶ兵士が、銃弾が飛び交う戦場の中にいても、のどかな景色のつづけられた本を読み、故郷を思い出しながら、心の底から笑えるようにしてあげるためにポケットに入れて持ち歩けるサイズの本を作り上げた。
お互いの正義をかけた戦いの中で生まれてきた本はいつしか、戦場で戦うすべての兵士の心の安らぎとなっていった。
この本は、そんな正義のぶつかり合いの中から生まれた、海を越えた一億四千万冊の物語である。
派遣社員という選択に不安を感じる人に、超オススメのたった一社!
- 【1.記事を読んでわかること】
- 【2.派遣の転職オススメサイト】
- 【3.事務系派遣業界で起きている変化】
- 【4.派遣社員という選択に不安を感じる人に、超オススメのたった一社!】
- 【5.派遣社員という選択に不安を感じる人がやっていくべきこと】
【1.記事を読んでわかること】
・派遣社員が担う事が多い事務作業処理などについて、今までにないぐらい革新的な変化が起きようとしていること。
・その変化を支える「RPA(Robot Process Automation)」という技術について。
・その変化の中で、これから派遣の人はどうやって立ち回っていくのがいいか?
・派遣で転職を考えているすべての人に、超オススメのたった一社!
【2.派遣の転職オススメサイト】
これに関しては色々な場所で情報がまとめられているので、ぜひそちらの参照をお願いします!
ただし、この素晴らしいサイトがある中で、僕はあえてもっと違う場所をオススメしたいです!
なので後ろの記事もぜひ読んでいただけると幸いです!
特にこの中でも『ミラエール』が提供している派遣の形態は、派遣社員の不安を軽減できるよう、今までとは少し違っていて、最近注目されています。
今までの派遣契約(登録型派遣と呼ばれます)では、派遣される先の企業との契約が終わると、次の派遣先が決まるまでは雇用契約が存在しない形になりました。
そのため、給与が支払われなかったり福利厚生などが受けづらく、不安が募りがちでした。
しかし、ミラエールなどが提供している新しい派遣の形(常用型派遣と呼ばれます)は、ミラエールに常時雇用されている形を取ります。
ミラエールの社員として派遣先の企業に向かい、そことの契約が切れても、ミラエールの社員という状態で契約が存在しています。
そのため、給与の支払いなどを継続的に受けることができ、契約更新にかかる不安を感じずにすむとてもよいサービスです。
ただ、専門性が少し高めの業務に関して派遣が多く、派遣する人材の質を高く保とうとしているため、登録できなかったりする場合があるかもしれません。
このように、派遣の仕事を受けようと思った際にも色々なものがあります。
なので、様々な場所に登録しておいて一番しっくり来る場所に行く、というのが基本的な戦略になりそうです。
【3.事務系派遣業界で起きている変化】
ここでは派遣業界で起きている変化について少し書いておきます。
別に不安にさせようという意図はないので、軽い気持ちで見てください笑
事務系の派遣という業界で生きていくうえで、この情報はぜひ知っておくべきです。
これからのキャリアプランをイメージしやすくなってくると思うので。
大きな不安材料としてここで紹介したいのは二つです。
不安1.外国への事務作業の流出と、それにより日本国内での事務の仕事が減っている可能性があること。
不安2.RPAという技術の出現により、これまた人が担う事務全体の仕事の量は減っていく可能性があること、です。
不安1.外国への事務作業の流出と、それにより日本国内での事務の仕事が減っている可能性があること、について。
事務系の派遣業務はコンピュータでの入力などの作業も多いです。
このため、コンピュータがあればどこでもできる、という特性を持っています。
だからこそ、実は事務作業という観点に関しては、外国の労働力が安い地域に業務が委託されている実情があります。
外国という観点でなくとも、沖縄など、都市部に比べて労働賃金が安い場所には業務委託がよく行われています。
労働力が安く、人をより多く雇うことができる外国に事務作業という業務自体は流れている部分がある。
ここを意識すると、これからの日本国内での事務作業の派遣というのは減っていくかもしれない、という不安があります。
不安2.RPAの出現により、これまた人が担う事務全体の仕事の量は減っていく可能性があること、について。
最近RPAという言葉がにわかに取り上げられるようになってきています。
2,3年ぐらい前から本格的にサービスとして登場し始めて、最近は発展途上ですがどんどん伸びているイメージですね。
これのすごいところは、コンピュータに事務作業のプロセス(ボタンをクリックとか検索とか)を覚えさせて、ロボット(要するにRPAのソフトです)実行させることができてしまうことなんです……!
さらにRPAは従来のITシステムの導入よりも手軽に実施できるため、爆発的な広がりが予測されます。
そのような事情もあり、RPAのおかげで着々と事務作業が減ってきています。
だからこそ、これから事務作業の転職を行う人は、どうやってRPAと向き合っていくかを考えて活動して欲しいです。
RPAについての基本的な知識を身につけたいと思う方は、以下のようなサイトを参考にしてみてください。
表面的ですが幅広くRPAについて理解できると思います!
また、具体的な導入事例も含んで紹介されている本もあります。
もしここで取り上げられている企業の事務職(三菱東京UFJ銀行、オリックスなど)に配属されることができれば、次の時代の潮流にうまく乗っかれているので、すごくいい状態だと思います!
この企業の求人があれば、積極的に申し込んでいくべきだと思います!
【4.派遣社員という選択に不安を感じる人に、超オススメのたった一社!】
『株式会社キューアンドエーワークス』さんが運営している人材派遣サービスがとっても素晴らしいかったので、ぜひそこにしましょう!
RPAを企業に導入する際に、「どういう事務処理をどのようにロボットに代行させていくか?」を考える人。
それにロボットの動作を確認しながら調整を行っていく人が必要になります。
この作業を行う「人」と「ロボット」を同時に派遣する、というサービスをQ&A worksさんは提供しています。
これは今までの、事務作業を行う「人」を派遣する形式に取って代わるシステムになると思います。
これはすごい、何なら自分も登録したいレベルだと思って電話で問い合わせました!!
そう、結果は未経験者は当然ながら駄目でした……。
何なら別に募集もしてませんでした……。
ロボットの運営(ロボットの作業の登録、例えばメールを見て、検索をして、データを集めてきて入力、といった一連のことはプログラミングなしでもできるのもRPAのすごいところです)の方法についての教育。
そして企業に派遣された後の業務を一通りこなせるようにする研修を、未経験の人に対して一気貫通で行ってあげる。
これをしないと、今まで社会の要請で事務だけやってこざるをえなかった派遣の人たちの就業機会を奪うじゃん!
ちょっとさみしい気持ちになりました……。
【5.派遣社員という選択に不安を感じる人がやっていくべきこと】
すみません、派遣社員の方の不安を解消するたった一社をオススメするつもりでしたが……。
それは正しくないことが明らかになってしまいました……。
ここまでの流れを踏まえて、では派遣で転職や就職を考えている人が結局何をやっていくべきなのか、考えてみました。
それは、最初にあげたようなサイトを用いてどこかの企業で派遣として就業し、そこでRPAの技術を導入してみるように働きかけてみることかな、と思いました。
RPAはコンピュータの操作を入力するだけなので、プログラミングの知識がなくても行うことができます。
つまり特別な知識がなくとも、とりあえずRPAを運用できるということです。
それによって派遣の人がやる事務作業の手間は省かれ、恐らく事務についていた人たちは時間が浮きます。
その浮いた時間を使って、改めてRPAについての知識を深めていけば、きっと派遣の人が行う事務作業が減っていったとしても、RPAの運用者として社会ですごい活躍ができるようになると思います。
だからこそ、今は新しく働ける場所を見つける。
そしてRPAの導入を促し、浮いた時間を使ってさらに深く色々と学んだり、趣味に時間を使っていく。
そういう生き方がこれからの事務系の職に就く人に求められているのかな、と感じました。
改めて今回紹介したサイトを乗せておきます。
出産や結婚など急なライフイベントが生じてやむにやまれず、不安を感じつつも働き方を変える人。
あるいは、派遣を極めて生きていこうと思っている方も、これから先の人生を応援しています!!
「働き方改革」に取り組む中小企業経営者必見! 事務作業の効率化を鮮やかに成し遂げましょう--『RPA革命の衝撃』
【この本を読めばわかること】
・事務作業の効率化などに非常に有用なRPA(Robot Process Automation)という技術について浅く知識を入れることができる。RPAは、大雑把に言えばコンピュータ内で行っている作業(クリックとか入力とか検索とか)を一連の操作として登録させ、それをコンピュータに勝手に実行させることができる技術です。
・RPAを導入する際にやっておくべきこと。業務の工程を細かく分けて理解する、など。
・RPA導入企業のエピソード。三菱東京UFJ銀行など。
・事務作業効率化の糸口。
【そもそも働き方改革とは】
政府としてはそもそも働き方改革をどのようなものと捉えているのでしょうか?
主に取り組んでいくと明示されている項目では以下の9点があります。
2)賃金引き上げと労働生産性の向上。
3)時間外労働の上限規制の在り方など長時間労働の是正。
4)雇用吸収力の高い産業への転職・再就職支援、人材育成、格差を固定化させない教育の問題。
5)テレワーク、副業・兼業といった柔軟な働き方。
6)働き方に中立的な社会保障制度・税制など女性・若者が活躍しやすい環境整備。
7)高齢者の就業促進。
8)病気の治療、そして子育て・介護と仕事の両立。
9)外国人材の受入れの問題。
どれも重要なテーマであり、政府側も本腰を入れている感覚は伝わってきて、いくつかの助成金があることも確認できます。
「働き方改革」推進の取り組み例(交付金、補助金などの活用事例含む)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/meeting/tihousousei_setumeikai/h28-06-24-siryo2-2.pdf
TOKYO働き方改革宣言企業への助成金 (東京だけかい感はありますが(笑))
働き方改革助成金 | 働き方改革推進事業 | TOKYOはたらくネット4864-assist.com このような熱が入ってきている働き方改革ですが、その中でRPAが主に切り込んでいけるのは「2)賃金引下げと労働生産性の向上」の部分です。
【RPAにできること】
RPA は、使用するアプリケーションは変更せず、人が行うパソコンでの操作をソフトウェアロボットがそのまま同じように自動で行うことができてしまいます。
たとえば、WEB ページに表示された画面から特定の文字を探して、そこに関係のあるデータをコピーし、社内システムを自動的に立ち上げそのデータを入力したりできます。
このネット上からデータを拾ってくる性質が素晴らしくうまく利用されている例が本の中に出てきているので、見てみるのも面白いと思います。
従来の統計ではネット上に落ちているデータを参照する際に、サンプルを抽出してそのサンプルから結果を導き出していましたが、RPAは人と違って無制限に活動し続けるうえにスピードが速いのでネット上に落ちているデータを「すべて」回収して結果を導き出すことに成功していました。
具体的に動くRPAはこちらで見れます。
【RPAを導入するメリット】
上でも書きましたが、一連のコンピュータ内で行われる操作をすべてまとめてロボットに実行させることができるので、今まで事務作業をやらざるを得なかった人たちが事務作業から解放され、より創造的な仕事に取り組めるようになります。
また、ロボットにやってもらうことにより今まで心配だった人間の入力ミスや作業スピードの遅さはなくなります。
ちなみに、今まで事務作業をやっていた人の仕事がなくなってしまうのでは……、という心配も無用だったりします。なぜなら、RPAは導入した後に運営保守といったような作業が必要になるので(プログラミングいらずです!)、そのような仕事を再び割り当てることができるからです。
【RPAを導入する前にやっておくべきこと】
RPAの導入前にやっておくべきことについてもこの本では言及されています。
RPA導入企業の事例紹介でも顕著になっているのですが、RPAを導入することで作業を効率化したい業務がどれだけ手順を細分化し、マニュアル化できているかどうかがRPAの導入をスムーズに行えるかどうかの分かれ道になっています。
その作業をロボットに覚えさせる際に、どこまで細かく業務の内容を把握できているかは重要な鍵になります。例えば上と下、どちらのボックスに値を入力するのか、というレベルまで落とし込んだ業務の分解が行われていると、驚くほど導入のしやすさが違うようです。
また、得られた情報を元に操作が変化していくような業務はまだ現段階のRPAでは実現が難しいようです。
【RPA関連のサービス】
RPAのロボットソフトフェア自体を提供している企業はこんなところがありました。rpa-technologies.comwww.esector.co.jp
コンサルティングのサービスと組み合わせて提供されているものにはこんなものもありました。
【参考文献】
やっと本が登場します(笑)!
今回参照したのはこの本です、具体的な企業の導入事例や、業務の細分化と内容の把握の工程などについても幅広く言及しているので、RPAというものを俯瞰して理解するために最適です。
導入を考える際にはぜひご一読ください。
派遣社員の目線からRPAについて考えてみました。
もしRPAの導入を考えているのならば、目を通していただきたいです。