お金の使い方がわからない? なら「コクラン」に使ってみます?
「お金の使い方がわからない……。お金ってどう使えばいいんだ……?」
この悩み、抱えている人にとっては本当に深刻ですよね……。
自分自身もあまりお金を使わないタイプなので、とてもよくわかります。
そこで今回は、お金を「コクラン共同計画」に使ってみることを提案します。
では目次です。
【コクラン共同計画とは?】
(コクランライブラリーから引用しました)
コクラン共同計画という名前を聞いたことがある方は、どれくらいいるでしょうか?
これ聞いたことがあったら、結構すごいと思うんですよね笑
相当の医療マニアか、医療に携わって生きてきた人か……。
まあ、医療マニアってほどでなくても、医療の在り方に疑問を抱いた事がある人なら、知っていてもおかしくないです。
コクラン共同計画のビジョン(将来像)は
「健康と医療についての意思決定が、高品質で適切、かつ最新の総合的なエビデンス(科学的根拠)に基づいて行われることにより、人々がより健康でいられる世界です」。
ミッション(目的)は「利用しやすく、高品質で適切な、システマティックレビューをはじめとする、総合的なエビデンスを提供し、情報に基づいて、健康に関する意思決定を行えるよう後押しする」ということです。
ビジョンやミッションだけを聞いてもわかりづらいですよね。
コクラン共同計画が立ち上がり、本格的に活動する前の医療は、推測で物事を語ることも多かったんです。
○○という病気は、発症前にだいたい心不全の症状が出るので、抗心不全薬剤を使えば防げるはずだ、みたいな。
そういう状況下で、コクラン共同計画は、
「いや、今まで色々な臨床試験データが積み上がっているんだから、それらを統計的、統合的に見て、確率的に効果がありそうなものを選択しようじゃないか」
と訴えたわけです。
それにより、今まで対処法Aがいいとされていたものが、実は、AよりもBの方が良いんだ、というのが明らかになったり。
さらに、コクラン共同計画の素晴らしい所はここからなのです。
統合的判断を下して、より正確性の高まった医療情報を、医療に従事しているわけでもない人にも、わかりやすく提供しよう、という想いがあるのです。
そうすることで、多くの人の医療に関する意思決定を、より行いやすくしよう。
コクラン共同計画は、一般の人にも、医療で適正な意思決定をできるだけの、情報を提供しようとしているのです。
例えば、こちらのページでは、コクラン共同計画が調査を行った、たくさんの事例が載っています。
最近の物であれば(発表後1年以内?)、調査結果をまとめた論文まで閲覧することができます。
自分は理系院生だったので、昔は論文とかも読んでいました。
なので、気になって原本をちらっと見たんですが、かなりしっかりと統計的解析がされていて感激しました笑
ここまでをまとめると、コクラン共同計画は「公正な医療を、より多くの人に届ける」ために頑張っている組織と言えます。
ちなみに、自分がコクラン共同計画について知ったのは、医療マニアだったからではありません笑
医療に対して、少なからぬ疑いは持っていましたが笑
自分がこの組織について知ったのは、『新・医療ビジネスの闇』という本からです。
この本については別の記事で紹介したので、リンクを貼っておきます。
highishiki.hatenablog.com 本のタイトルがすごいですが、アメリカの医療や、国民の健康がどれだけ危機的な状況であるか。
そして、日本にもその危機が迫っている事を、如実に語ってくれています。
病院に行くことがある、すべての人たちに読んでほしい本ですね。
【何故お金を使う価値があるのか?】
ここにお金を提供することで、世界の医療の質が飛躍的に上がる可能性があります。
コクラン共同計画の活動は、今までの論文の在り方に、様々なインパクトを与えてきました。
例えば、製薬会社から資金援助を受けた研究室が、その製薬会社が作った薬の有効性を試験する場合。
効果がなくても、効果あり、と誤解を与えうる論文を発表することがあります。
あるいは、効果がない、副作用が大きい、と結論付けられたデータは、意図的に発表されなかったり。
そんな人として最低なことをするやつがいるの? と思う方もいるかもしれません。
そういうピュアな方は、ぜひ『背信の科学者たち』なども読んでみるといいでしょう。
研究室にいた者からすると、なるほど、研究不正をしてしまう人たちの気持ちも、分かるな……。
となってしまいます笑
じゃあ研究室ではなく、製薬会社が悪いのか、と言う話になります。
そうかもしれないですし、製薬会社自身が悪いわけではない可能性もあります。
製薬会社には、必ず株主がいます。
もしその株主が、利益のみを優先する存在であれば、どうでしょう?
そうやって、研究者の事情、資金援助団体の事情、その団体を支援している人の事情などなど……。
様々なものが絡み合って、医療データがゆがめられてしまうことがあります。
コクラン共同計画は、その辺を踏まえて、論文の内容を精査します。
「あまりにもポジティブなデータが多すぎないか?」「未発表の論文はないか?」など。
その辺の情報を愚直に追跡し、より統合的な視点で処置を見れるようにしています。
なので、我々に施される処置がより正確で、良い物に近づいていくのは間違いないでしょう。
【トップや団体に関する記事】
これについては、あまりよく知らないんですが、
効果と効率―保健と医療の疫学 | A.L.Cochrane, 森 亨 |本 | 通販 | Amazon
この本は、コクラン共同計画の創始者である、コクラン氏が記した本の訳本です。
コクラン氏が掲げていた、医療に関する思想にも触れらているようなので、この本を参考にすると、コクラン共同計画の全容が見えてくるかもしれません。
【ファンである自分の雑記】
この記事をここまで読んでくれた方で、上で紹介した
これをぜひ読んでほしいな、と思うぐらいですかね笑
というのも、この記事を読み、医療ビジネスの構造を理解することで、コクラン共同計画の重要性が、より一層わかるようになるからです。
医療ビジネスの構造は複雑だし、巨大な金が動いています。
というか、巨大な金を動かせるプレイヤーが、医療ビジネスの裏には存在しています。
彼らがコクラン共同計画の資金事情を侵食してしまうと(すでにそれは始まっているかもしれない!?)、コクラン共同計画の中立性が損なわれます。
そのような、「自分たちが寄付しておかないとヤバいな……」という危機感を感じることができるのです。
なので、あの記事については一回、目を通していただけると嬉しいです。
【どこから寄付できますか?】
お金の使い方がわからない方は、こちらでぜひ寄付してみてください!
【紹介したものまとめ】
今回は「公正な医療を、より多くの人に届ける」ために頑張っている、コクラン共同計画について紹介しました。
ビジョンなどなど、様々なものがこのサイトにまとめられているので、興味が湧いた方はぜひご覧ください!
また、コクラン共同計画の重要性を理解するために、
この記事も参照お願いします。
読んでいただき、ありがとうございました!
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