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お金の使い方がわからない人に捧ぐ

お金の使い方を探求しています。

お金の使い方がわからない? ならビジネスの裏側を見てみます?

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「お金の使い方がわからない……。お金ってどう使えばいいんだ……?」

 この悩み、抱えている人にとっては本当に深刻ですよね……。

 自分自身もあまりお金を使わないタイプなので、とてもよくわかります。

 そこで今回は、お金を『フェアトレードのおかしな真実』に使ってみる事を提案します。

 では目次です。

 

 

 

フェアトレードとは?】

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 フェアトレードとは、開発途上国の原料や製品を、適正な価格で継続的に購入することにより、開発途上国の立場の弱い生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。

フェアトレードの定義 : フェアトレード・ラベル・ジャパン / Fairtrade Label Japan

 上のサイトから引用したものです。

 漢字とか色々すごくて、見づらくて申し訳ないです笑

 なんとなく「開発途上国の人を助けるための、貿易の仕組みなんだなー」と分かってもらえれば大丈夫です。

 今回はこの、「フェアトレード」に関する本を紹介します。

 どのようにチョコレートなどが生産されているか、その現場に行ってみた、というような本です。

 なので、貿易面というよりは、生産の現場について述べている本です。

 

 

 

【僕は本当に良いビジネスを探す旅に出た――本の紹介】

 フェアトレードは巷で流行りだ。

 ファストファッションと同じくらい流行っているかもしれない。

 フェアトレード認証マークというものも登場し、今では色々な所で見かける。

 フェアトレード認証マークがついた物を買えば、それだけで開発途上国の生活を支援できる。

 夢のような話だ。

 そんな商品を買えるこの国は、夢の国ディズニーランドに匹敵するんじゃないか?

 ――しかし、だ。

 そんな、夢のような商品が、果たしてあるのだろうか?

 自分を含めた一消費者は、買って満足していいんだろうか?

 はたして、本当にそこで払ったお金が、生産者の元に届いているのか?

 そんな疑問を抱いたとしても、生産者の下に飛んでいく勇気も時間もない。

 「フェアトレードはフェアだ」と信じるしかない。

 消費者に打てる策はもうない、THE ENDだ……。

 そうやって我々が悲観しているうちに、コナー氏がやってくれました。

 我々が普段、何気なく買って、消費している物が生産される過程を丹念にたどり、解き明かしてくれました。

 コーヒー、電子機器、ゴム、服。

 他にも色々と。

 読んでみた印象は――まあ、五分五分かな。

 知らなければ、俺はもっと気楽にばしゃばしゃ消費できたのに……。

 ウォーリーやキカの生活を知ると、何とも言えない気持ちになった……。

 でも、知ったおかげで分かったよ。

 まだ、この世界には、解決すべき課題が山積みだということ、そして、自分もそれに立ち向かえる一人なんだと。

 お金の使い方がわからない人は、一度読んでみる価値はある。

 お金の使い方や、ひょっとすると、時間の使い方さえ、変わってしまうかもしれないから。

 

 

 

【文章や文体】

 文章は非常に親しみやすいです!

 作者の心情描写も多いため、作者と一緒に生産現場の理不尽に嘆いたり、あるいは未来への希望に喜んだりすることができます。

 取材形式ですが、話を聞いた相手も、親しみやすい人が多く、読んでいるうちに親近感が湧きます笑

 また、随所にちりばめられた、面白いフレーズがくすっと笑わせてきます。

 例えば、ラオスという国では、ゴムを作るために、もともとあった森林を伐採して、企業がゴムの木を植えています。

 それに対して、環境保全の活動家が怒っている時の話。

ラオス政府とゴム企業は、もともと生えていた固有種より、多くのゴムの木を植えていると主張して、活動家たちの怒りを鎮めようとしている。笑えることに、ゴム企業は「森林破壊」でなく「森林再生」に取り組んでいるとしているのだ。

 堂々と、「笑えることに」なんて書いてあるもんだから、読んでいるこっちも、ゴム企業の不思議な主張に笑えてきます笑

 他にも所々にくすっとくるフレーズがあり、飽きさせないつくりになっていて、読みやすいです。

 

 

 

【感想】

 日本という消費社会に生きている誰もが読むべき本だな、と感じました。

 皆さんは、目の前にあるパソコンやスマートフォンを、お店で買ったと思います。

 しかし、それを作る過程で、一体どれくらいの人が、どうかかわってきているか、わかりませんよね?

 この本は、パソコンやスマホができるまでを、鮮明に、痛々しく描き出しています。

 電子機器には、スズというものが用いられているのを知っていますか?

鉛フリーはんだ - Wikipedia

 はんだ付けは聞いたことがあると思いますが、そのはんだの成分に、スズも用いられているのです。

 そのスズですが、コンゴルワンダという、アフリカの国で採られています。

 どのような労働環境の元で採られているのでしょうか?

 コンゴについてしばらく書いていきますね。

 コンゴというのは、政情が安定せず、政府軍と反政府軍が各地で紛争を繰り広げている地帯です。

 昼間は戦闘、夜は誘拐される可能性が付きまとい、常に危険です。

 そんな不安定な状態の中、スズは地下深い穴の中で掘られています。

 ちなみに、その土地は地盤が緩く、雨が降ると地滑りで穴が崩れ去り、生き埋めになる可能性があります。

 1年間に10人ほど、それによって命が失われています。

 昼間は穴の奥深くで死の恐怖におびえ、夜は戦闘に巻き込まれないか、不安で寝つけない。

 そんな環境で、スズは採取されているのです。

 スズを運ぶのにも、非常に大きな苦労が伴います。

 なんて言ったって、スズを輸送するだけで、不当な税金を取られたり、命を取られたりするのですから。

 そしてその苦労の遠因は、やはり先進国の、ちょっと無責任な消費者です。

 フェアトレードが流行り、消費者は最近、自分の商品の出所が気になっています。

 それは電子機器にも当てはまります。

「これは不当な労働環境で作られたものではないのか?」

 消費者は疑います。

 企業側は消費者の疑いを晴らすべく、誠実に行動してくれます。

コンゴでは、不当な労働環境でスズが採取されていますが、ルワンダのスズは安心です。我々がこの目で確認しました」

 ドヤ顔で電子機器メーカーは言います。

 コンゴと川を隔ててそばにあるルワンダで、どのようにスズが採取されているのか、実際に目で見たのでしょう。

 彼らは「ルワンダのスズの採取方法は、人権に配慮していて素晴らしい」と、ピュアに確信しています。

 そして、ルワンダのスズばかりを輸入するようになります。

 めでたしめでたし。

 さて、そんなめでたい日の夜のことです。

 コンゴルワンダを挟む川に、人が集まってきました。

 コンゴからスズを密輸せんとする人々が結集しています。

 しかしそこには、川を我が物顔で支配する、川渡しもいます。

「この川を渡りたいなら税金を払いな」

 ピュアな密輸人は税金を払います。

 不純な密輸人は、見えないところで川を渡ります。

 見つからなかったら大儲けですが、見つかったら殺害されて、川に流されます。

 スズは多くの人の、本当に並大抵でない苦労によって、日々健やかに、穏やかに過ごす我々の手に届きます。

 これを知ったうえで、目の前のパソコンやスマホを眺めてみてください。

 当然、電子機器を使うなとは言いませんが、強い想いや、使命を持って使うべきであることは、間違いありません。

 おしまい。

 

 ――と言いたい所ですが、まだ触れておきたいことがあります。

 電子機器は、原料の採取の後に、加工して組み立てる必要があります。

 この組み立て工程は、中国の人が担ってくれていることが多いです。

 ではこの組み立て作業。

 その実態は、どういうものなのでしょうか。

 この本によると、何人もの人間が、一日1万回ぐらい同じ作業を繰り返すことで、1万台の商品を完成させているようです。

 単調な作業の繰り返し中、会話は許されません。

 ちなみに、土日も働きますが、土日は給与は出ません。

 不当な労働環境がはびこっているので、労働者は国に何とかしてほしい! と言うこともあります。

 国はこれはまずいと思い、会社に役人を派遣します。

 そして会社が賄賂を役人に渡し、物事は穏便にすべて片付きます(『ネオ・チャイナ』などで見られますが、中国では賄賂は基本的な戦略です)。

 そして何も変わらず、給与が払われない単調労働は、明日も続いていきます。

 耐えられなくなった人もいるようで、半年間で10人も自殺者エンタープライズウォッチから引用)を出しています。

 そういうものが、いま私たちの目の前にあるのです。

 ……お金や人生の時間の使い方、少し見直したくなりませんか?

 

 

 

【何故お金を使う価値があるのか?】

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 身の回りにある物の真実を知り、生き方やお金の使い方を改める必要があるかも……。

 このような思考の変化が起こるかもしれないので、お金を使う価値があると思います。

 ここで思考の変化が実際に起こった場合。

 一回でも、お金(あるいは時間)というものを有意義に使う方法を見つけたら、「お金の使い方がわからない」とか「暇だ」という言葉は、間違っても出てこなくなりますよ笑

 時間が空いたら、「これをやらなきゃいけないなぁ」と、すぐにやるべきことが湧いてくる。

 お金の使い方がわからない、なんてことはなくなります。

 「こういう事をできるようになりたいから、こうお金を使おう」と、普通に考えられるようになります。

 考えてわからないなら、人に聞くなり検索するなりして調べる。

 わかるまで調べ続ける。

 わかったら、それに向かって行動する。

 それだけで、お金や時間の使い方は、徐々にわかってくるものだと思います。

 と言っても、お金の使い方は、何も壮大な夢とかでなくてもいいんです。

「俺は007を見ている時に心躍るから、スパイになるために頑張ってみるか!!」

 ごめんなさい、例えが壮大になってしまいました笑

 でも、こういう「願望」でさえあればいいんです。

 映画が好きなので、映画の撮影現場とか見に行ってみたいなー、といった、ささやかな夢さえあれば。

 そのためには、旅行費を確保しなきゃ。

 固まった有給を取るため、上司との交渉も必要だ。

 しかし、俺は上司と仲が悪いぞ……。関係修復から試みるか?

 上司との関係修復だって、腹を割って語る飲み会でもしようものなら、お金は吹っ飛んでいきます。

 一人で行って楽しいのか? 007好きの友達(できれば女性)を作ろう。

 といったように、やらなきゃいけないことはいっぱい出てきます。

 お金の使い方がわからない、なんて言っている場合ではなくなるのです!

 なので、やっぱりやりたいことを見つけるのが大事ですね!

 自分自身、ブログを書いたり、インターンを始めたりして、強く実感しています。 

 

 

 

【ファンである自分の雑記】

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 この本の中で、社会貢献性の高い企業も出てきました。

 彼らはきっと、社会貢献について責任を持って頑張っている企業なので、紹介しておきます。

 1つめは中国の『恒大集団』です。

 ここの社長である、ユー氏がこの本の中で出てくるのですが、ユー氏は強く社会貢献を意識しています。

 そしてユー氏は「最近の中国の若者は、財を成しても、それを誰かのために使う事をしない」と嘆いてもいます。

 中国は経済立国となり、いつの間にか日本をぶち抜いていきましたが、「誰かのために何かをなす」という視点は、大きく欠けているようです。

 一方、日本ではTFTのような社会貢献性を意識した動きが活発になってきていると思います。

 そこを研ぎ澄ませていけば、日本はもう一度、世界で圧倒的存在感を放てそうな気がしています。

 次に紹介する企業は、『Ethical Addictions』です。

 また外国の企業ですみません笑

 EA(略しました)の凄い所は、フェアトレードの認証をもらっていない、けど行っているのはフェアトレードそのもの、という所です。

 フェアトレードは認証のために、人件費がかかっています。

 EAはそこに疑問を呈しています。

「いや、そんなことに人件費かけるぐらいだったら、生産者に払った方がよくね笑」

 そう考え、彼らはあえてフェアトレード認証をせず、生産者にさらに「フェア」な還元を行っています。

 ただ、フェアトレード認証されていないせいで、こういう素敵な企業が、消費者の目からすると見えない。

 これが大きな問題なんですよねー……。

 あわよくば、この記事を読んだ人から、この問題に取り組む勇者が現れてほしい!

 さて、お次の企業は『Cadbury』です。

 ここは、フェアトレードという概念が発生するずっと前から、生産者に対して資金援助等を行っていました。

 今より上質な物を生産できるよう、サポートし続けてきました。

 この事実だけで、十分素晴らしい企業です。

 べ、別に、紹介することが何もないとか、そういうのじゃないんだからね……!!

 実際、この本を読んで本当にいい企業だな、と感じました。

 さて、こちらで最後です。

 『Olam international』。

 綿花などを取り扱っている企業ですね。

 GAPなどの超有名アパレル企業に、綿を下ろしたりしてるようで、超優良な企業です。

 そして彼らも素晴らしい。

 何よりびっくりしたのが、ホームページです。

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(Olam internationalのホームページから引用)

 CSRないやん笑 クソじゃないか笑 と、最初は馬鹿にしていていました。

 しかし、しっかりと「Sustainabily(持続可能性)」という項目がありました。

 企業が事業を続けていくためには、持続可能性が必須になります。

 生産者を酷使しているシステムでは、反乱やストライキなどで、いずれ持続可能とは言い難い状態に陥るでしょう。

 環境の汚染を続けていても、惑星全体として、持続可能とは言い難いです。

 生産者に適正な待遇を与えることや、環境への配慮。

 色々な要素を統合的に「持続可能性」と表現しているのでしょう。

 そして持続可能性の項目の厚みがすごい笑

 Case studyとかも、10ケースぐらいありましたよ笑

 とにかく、HPからすでに、持続可能な事業に力を入れており、それがそのままCSRなのだ、という覇気を感じさせました。

 本の中では、企業のCSRを担当するトップの人が出てきます。

 その人の言葉を見ると分かりますが、経営利益と、持続可能性を同時に高められる素晴らしい人でして。

 なるほど、こういう人がトップにいれば、そりゃ素晴らしい企業になるわ、と感動しました笑

 

 この本で出てきて、自分の印象に残ったのは、この辺の企業です。

 どの企業も素晴らしい!

 いやー、このような色々な素晴らしい企業を知るだけで、めっちゃ気分が上がります!

 この世界が良くなる兆し、いっぱいあるなー、と思いますね!

 皆さんも、暗闇の中でさんさんと輝く企業の活動を見るために、本を買うのもありかもしれません!

 しかし、さんさんと輝く……。「さんさんと」が明るさを表す形容動詞なら、「もんさんと」が、暗さを表す形容動詞になりうるな……。

 モンサントの悪い子っぷりは、こちらの記事でも書いているので、ビジネスの闇繋がりで、興味があればご覧ください笑

highishiki.hatenablog.com

 

 

 

【紹介したものまとめ】

 今回の記事では『フェアトレードのおかしな真実』について書きました。

 色々な商品が生まれる過程で、どんな場所で、誰が生産してくれているのか。

 それについて、重要な知見を与えてくれる本でした。

 これを読むことで、「時間やお金の使い方が、変わるかもしれない」ので、読む価値は十分にあります。

 さらに、この本の中で出てくる、『恒大集団』『Ethical Addictions』『Cadbury』『Olam international』といった素晴らしい企業を紹介しました。

 

 他にも、モンサントの悪行や医療ビジネスの闇についての本を紹介した記事を載せました。

highishiki.hatenablog.com

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

 この記事や本を読んで、お金や時間の使い方を変えよう! と思っていただければ幸いです!

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 お金の使い方がわからない人に、他にもさまざまな提案をしています。

 ぜひご覧ください!

highishiki.hatenablog.com