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経済学における「付加価値」を深堀して考えた結果

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 皆さんおはようございます、こんにちは? こんばんは!

 僕は今GDPについて色々考えていて頭がパンクしそうになってしまっていました笑

 いや本当にGDPってマジでとても難しいんです。

 そして難しい上に結構適当さもはらんでいてマジでこんな指標使ってて意味あるのだろうか感がすごい笑

 その辺について書いた記事はこちらです。

highishiki.hatenablog.com

 そして、このGDPの事について考える上で立ちはだかってきた巨大な敵が「付加価値」とかいう奴だったんです笑

 この付加価値が非常に厄介で、なんか考察していると付加価値単体で一本記事がかける状態になってしまったので、ここでその記事を書こうと思います。

 では目次です。

 

【0.価値を生み出す基本要素】

 この世界で新しい価値を生み出すためには大きく分けて二つの物が必要です。

 労働と資源です。

 ここでいう資源とは、ぱっと資源を言われて思いつく石油や木材などのような物質的に、利用のイメージが湧きやすい資源から、土地や酸素といった利用のイメージが湧きづらい資源も含みます。

 例えばおにぎりを量産する工場を作るとしてそこには「土地」や建物を作るための大小さまざまな「鉄」などの資源を投入し、そこで機械などこれまた「鉄」などの資源で構築された物質を投入し、そこで機械ができないようなこまごまとした作業を行う「労働」が用いられて初めておにぎりの量産体制が実現します。

 また、もし経済学をかじったことがある人ならば最近の経済学の流れとして、「労働」も所詮資源の一つでしかないという発想があるということもご存じでしょうが、僕はあえてここは分けたままで行こうと思います。

 というか、何故「労働」だけ資源の中で特別視されてしまう可能性があるのか、を後半の話で触れることができると思います。

 

【1.付加価値とは】

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 とりあえず、wikipediaの記事の定義を引用しておきます。

付加価値 - Wikipedia

 ここには、

経済における付加価値は、企業などの生産者が生産活動によって作り出した生産額から、その企業などの生産者が購入した原材料や燃料などの中間投入物を差し引いたもの

 と書いてあります。

 さて、ここで一つの巨大な疑問にぶち当たります。

 それは、「生産活動」でそもそもなぜ価値が付加されるんですか? という素朴な疑問です。

 生産活動の実態は一体なんだったっけ?

 どういう活動によって「価値が付加される」という現象が起きるんだっけ?

 ここを深堀していると、なんとなく面白い議論ができた気がするので自慢げにここに書いておきます笑

 まず、この点に関して「労働価値説」という素晴らしい理論があります。

 これはまあ要するに、「労働が価値を生み出すよ」という理論です。

 皆さんも想像してほしいんですが、例えばおにぎりを一個作る際に皆さんは米を握りますよね?

 この労働を行う事で、おにぎり一つという価値あるものを生産できる訳です。

 これが労働価値説であり、もう600年以上前から発見されている経済の基本原理です。

 さて、ではここで一歩引いた目線で物事を考えてみましょう。

 いつの時代も「労働」を生み出すのは人間です。

 じゃあ、人間が労働を生み出し、価値を創造できるという事になります。

 ただ、人間が「労働」できるとは言っても、これってまだ全然労働の本質が、一目見ただけで誰にでも分かるほど詳細に理解されていなくね?

 もっと深く理解できるはずだと自分は思いました。

 そこで次の章に移ります。

 

【2.(人間が生み出す)労働を構成する3つの小さい資源】

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 人間は労働により価値を生み出すことができます。

 ただ、この労働という表現がまだもっと細かく分解できるはずだと自分はずっと考えました。

 そして、まあ労働、というか人間が生み出すことができる3つの小さい資源についてふと思い当ったんです。

 人間は以下の3つの小さい資源を生み出せます。

1.知覚する(知覚資源)。

2.思考する(思考資源)。

3.物に影響を与える(物理資源)。

 さらに厳密に定義するとこういうことでした。

1.外界の情報を取り入れる。具体例としては、五感での外界の情報の取り入れ。見る聞くとか。

2.持っている情報を駆使して、新しい情報を生み出す。具体例としては、考える行為そのもの。

3.自分を含めた外界の物に物理的な影響を与える。具体例としては、物を持つとか持ったものを利用するとか。

 この要件を満たすとき、あるものは単体で価値を生み出すことができると考えました。

 ここで人間と言わないのは、例えば3.は古くから機械によって機能を代替されてきましたし、最近では1.2.の一部の機能もAIなどが徐々に代替し始めているからです。

 将来的にこれらの機能をすべて作り出すことができる存在が出てきた場合、人間は労働をしなくてもよくなる可能性があるなあ、と感じましたね。

 ここで少し上の方で述べた、労働が特別視される傾向があるというのを補足すると、これには2つ理由があります。

 一つ目は、労働はこれだけ分解できるのに、分解しきって理解されていなかった(ひょっとしたらもっと自分の深堀できない領域で分解されるかもしれませんので、そこは皆さんも考えてみちゃってください笑)ので、たくさんの機能を有しているように見えるため特別視される。

 二つ目は、いまだに人間にしか生み出せない資源が多く存在する。

 この二点があるからこそ、労働というのは特別視されてしまってもしょうがなかったのかな、と感じます。

 とにかく、あるものが単独で価値を生み出すためにはこの3つの資源のうちの少なくともどれか一つを持っている存在が価値を生み出せる事が分かりました。

 逆にこれを持っていない存在はいかに素晴らしいものであっても物単独で価値を生み出すことはできません。

 wordはとても素晴らしいツールですが、上の要素のどれも持っていないので、一人で自律的に何かの価値を生み出すことはできません。

 実際ワードを放置しておいておいても何も起きないと思います。

 一方でバッティングセンターなどにあるボールを射出する機械は外界に物理的に影響を与えることができるので、3.の観点で価値を生み出せていると言えます。

 また、自分が人間が生み出すことができる価値を考える際に非常に迷っていたことがありました。

 それは、この三つの資源で「他人に影響を与える」という行為が表現できるのか? という点です。

 しかし冷静に考えればこれは可能でした。

 例えば喋って影響を与えるパターンを考えます。AがBの考えに影響を与えるとします。

 Aは知覚資源を活用し、色々な情報を外界から仕入れ、思考資源を発揮し物事を考えて新しい情報を生み出します。

 そしてそれを伝えるために、Aは自分という物に影響を与えて声を発します。

 すると、Bは知覚資源を発揮し、声を聴くという形で情報を取り入れ、思考資源を発揮し物事を考えてそれに納得します。

 これによりBの行動が変化し、他人に影響を与える、が説明できました。

 なので、恐らく人間が生み出す資源はこの3つに分解できて、そのうちの一部がまだ他の物では代替することができないので、人間の労働がとても役に立つのだと思います。

 

【3.イノベーションとは】

 経済学で付加価値を語る際に無視できないの、というかかなり重要な要素となるのがイノベーションです。

 イノベーションというのは「技術革新」と表現をされることがあり、実に様々なものがあります。

 たいまつで明かりを作っていたものがたくさんのイノベーションを超えて今では蛍光灯などという形になっています。

 このイノベーションという物ですが、労働を明確に3つの資源に分解したことにより、「技術革新」よりはもう少し分かりやすく説明することができました。

 ある一つの価値を生み出す工程は、様々な資源をうまく組み合わせて、資源利用の手続きで理解することができます。

 そして結論から言えば、イノベーションは「資源利用の手続きの変化」や、「資源利用の手続きの変化を生み出すもの」ととらえることができます。

 一例をあげます。

 今回はイノベーションの存在を分かりやすくするために、「木を切って木材を生み出す」という価値を生み出す工程を考えます。

 ここで、斧→チェーンソーというイノベーションが起きる事を想定します。

 最初斧を使っている時は資源が以下のように使われていました。

知覚資源により人間が木という資源を見つける

→思考資源により人間が木を切るという選択をする

→物理資源により人間が木に接近する

→物理資源により人間が斧を振り上げる

→物理資源により人間が継続的に斧で木に攻撃する

→木が切断され、木材という資源に変化する(まだ加工が必要なはずとか言わないでくださいね笑!!)

 まあこんな感じです。

 ここで水色で示されたパートが、チェーンソーの登場により変化します。

 特に下の行の手続きが非常に短時間で済むようになりそうですね。

 この変化こそがイノベーションであり、資源利用の手続きの変化こそがイノベーションだと考えられます。

 たぶん基本的にすべてのイノベーションはこの表現で言い表せると思うんですが、もし考慮が足りなかったらすみません><

 ワードなどの電子的な分野のイノベーションも、

 思考資源により人間が考えたことを、物理資源により人間が筆という資源を用いて紙という資源に書き込みを行っていた。

 という資源利用の手続きが、

 思考資源により人間が考えたことを、物理資源により人間がキーボードという資源を用いて電子基板という資源に書き込みを行っていた。

 という手続きに変化したことでイノベーションであると分かります。

 ちなみに、人権という価値観の獲得といった思考分野でのイノベーションも、この枠組みでとらえることができると思います。

 ただ、「思考資源」というものの中にも実はまだ大量に資源があって(これに関しては自分はまだ分解できていません笑 要素が多すぎて片手間で考えるには難しすぎます笑)、その中の資源の利用の仕方の手続きが変わっているのが思考分野でのイノベーションなので、若干上の枠組みでは捉えづらいと思います。

 ここもまだ深堀の余地が非常にあるのでぜひ考えてみていただきたいです!

 

【4.GDPの矛盾を取り除く】

  さて、やっとGDPという問題の起点に戻ってきました笑!

 まだ自分自身がGDPのどこに強烈な違和感を感じてこんなことを考え始めたのか説明していなかったので、そこを話そうと思います。

 そもそもGDPという数値自体いろいろと問題を抱えているよくわからない数値なのですが……、その中で一つ自分が結構大きな疑問だったのが、GDPの定義の抱える問題でした。

 GDPは「一定期間内に国内で生み出された付加価値の総額」と定義されるそうです。

 つまり、この数値はおそらく国内で生産されたすべての付加価値を図ろうとしている(その数値を測って一体何に用いるのか、が厳密に定義づけられているのかはよくわかりませんが)事が伺えます。

 しかし、そうでありながら、「自分で食べるものは自分で生産して、自給自足している農家が生み出した付加価値はゼロ(実際はその農家が経済状況に与える影響は大きいので、生産した農作物を金額に換算して推定値がGDPに組み込まれているようです)」であったり、「家事労働をしている主婦の付加価値はゼロ(金額のやり取りがこちらもないので)」という状況であるらしく、「彼らのやっていることが付加価値でないとしたらいったいなんなのか? というかそもそも付加価値って何笑?」という疑問がわいたのです。

 そこから付加価値について考えていった結果、上記のような議論を展開することになったという経緯があります。

 そして今、労働という神秘的な付加価値も資源レベルにまで分解して理解したことにより、付加価値は前よりも理解しやすいものになっていると思います。

 国内の付加価値の総和を測るGDPの本当の定義は、おそらく以下のように書き換えられるべきだと思われます。

GDPとは、本来は一定期間内に国内で生み出された資源利用の手続きの総和であるが、それの測定が現段階では難しいので、資源利用の手続きの結果として生じる取引の金額の総和」

 こうするとGDPは妥協の末の指標であることがより明瞭になるし(経済指標は結構妥協の末の結果のものも多い気がするので、「妥協してます!」ってことは明確に示してほしいですね……)、上で挙げた農家の人も、知覚資源や思考資源、物理資源、加えて機械や土地などの地球から得た資源をある一連の手続きに従って行うことで農作物を生産しているはずなので、手続きレベルまで落とし込んで測定すれば正しくGDPに反映されるはずです。

 

【まとめ】

 付加価値とかって奥深いよね笑 という話でした笑

 GDPをわかりやすく説明したつもりの記事もこちらにあるのでぜひご覧ください!

highishiki.hatenablog.com

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